前置き
これまで以下の記事を紹介してきました。
・マラソン初心者向けランニングシューズBEST4

・サブフォー向けランニングシューズBEST4

今回は市民ランナーの目標の一つであるサブ3.5(フルマラソンで3時間30分切り)を想定したシューズBEST4を選抜してみました。
管理人は自称ランニングシューズオタクです。
サブ3.5を目指すランナーの読者の皆さんに少しでも参考になれば幸いです。
サブ3.5を目指す上で管理人が考える基準
中級者から上級者へとステップアップとなります。
サブ3.5レベルまで達することで、ランナー全体の比率で10%とかなり狭き門です。
サブフォーあたりまではすんなりと行けますが、サブ3.5を目指すとなるとかなりの努力が必要となります。
・ラン歴:1年以上
・月間走行距離:200km以上
・週に一度は練習で20kmは走ることを習慣化している。
2025年フルマラソンでサブ3.5を目指す読者様の参考になる記事となっておりますので、最後までお読みください。
サブ3.5を目指すシューズ第1位!PUMA DEVIATE NITRO ELITE 3

・エリートモデルの中では、扱いやすさと安定性が抜群に良い。
・紹介したシューズの中で最も軽い
・衝撃吸収性が優れている
・ディヴィエイトニトロエリート3は、サブ3.5レベルが扱えるくらい懐が広い。
・反発性と推進力によるアシストの恩恵を享受できる。
・アッパーのフィット感が非常に良い
足に優しいシューズで、衝撃吸収性の高さがポイントです。
ピッチでもストライドでもどちらでも使えるシューズです。
サブ3.5レベル以上の方であれば、履きこなすことができるエリートランナー向けランニングシューズだと感じています。
サブ3.5あたりでアルファフライやメタスピードスカイパリを使用しているランナーさんを見かけますが、性能を100%活かせているランナーさんは少ないです。
実際に私はヴェイパーフライネクスト2は相性が良かったけど、3ではミッドソール素材が硬くなって扱いにくくなり使いこなせる気がせず、知人に譲りました。
アディオスプロ3も同様の理由で手放しました。
アディオスプロ4やFAST-R NITRO ELITE 3のようなミッドソールが柔らかくて軽量なシューズも最近は登場してきています。
しかし、それらに関してはフォアフット着地で性能を引き出すシューズとなっているので、万人受けはしません。
ディヴィエイトニトロエリート3に関しては、幅が広めで沈み込むクッション性がある中でも安定性も優れており、万人受けしやすいエリートランナー向けランニングシューズです。
どんな着地でもストライクポイントが分かりやすく、跳ねるように走る事ができます。
疲労を感じにくいシューズなので、サブ3.5以上を目指すランナーさんにはぴったりのシューズです。

番外編:NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V5
エリートランナー向けシューズの中でサブ3.5ランナーが扱いやすいシューズとして、推せるシューズがSUPERCOMP ELITE V5です。
前作V4は、管理人はポイント練習用として現在も所有しております。
ニトロエリートかV4どっちを推すか迷いましたが、ニトロエリート3の方が軽量である点が大きな加点ポイントとなり1位推しとなりました。
SUPERCOMP ELITE V5の推しポイントは、V4より軽量化が進んだ点です。
ドロップが4mm→8mmへと進化したことで、前足部着地時にややバウンドする感じは控えめになりましたが、より足を前に進めやすくなったので、結果としてペースアップしやすいシューズへと進化しています。
安定性に関しても向上しているので、サブ3.5を目指すランナーさんに使ってほしい一足です。

サブ3.5を目指すシューズ第2位!ASICS MAGICSPEED4

・フォアフットで走るとマジックスピード4が持つ反発力と推進力を最大限に活かせる
・同価格帯の中では軽量かつ高性能
・やや硬めだが、安定性は優れている
・サブ3.5以上の練習用シューズとしてもおススメ
性能的には第1位のディヴィエイトニトロニトロエリート3と比較すると、大きな差があります。
具体的にはミッドソールがマジックスピードの方が硬めの割には反発が弱いです。(安定性は優れています。)
カーボンプレートに関してもニトロエリート3よりカーボンプレートが柔らかめです。
逆にディヴィエイトニトロエリート3はミッドソールが柔らかく、カーボンプレートによる推進力が強めです。
価格差=性能差と考えるべきでしょう…
ディヴィエイトニトロエリート3はサブ3.5レベルだとややオーバースペックではあるものの、扱いやすさから選出しております。
マジックスピード4はフォアフットで走ることで、シューズが持つ性能を100%活かせるシューズです。
マジックスピード4には、メタスピードパリシリーズで使用されている最上位ミッドソール素材である「FF TURBO」が前足部のみ採用されており、同価格帯のシューズの中では弾みやすくなっています。
さらにロッカー構造が自然なので、重心移動が楽にできます。
個人的には適切に履きこなすことができれば、ズームフライ6よりもマジックスピード4の方が反発力と推進力は優れていると感じております。
ズームフライ6とマジックスピード4との最大の違いは、ミッドソールとカーボンプレートの硬度です。
マジックスピード4のカーボンプレートの方がズームフライ6と比較してやや硬めに作られているため、反発力と推進力は優れている印象があります。
ミッドソールはややマジックスピードの方が硬く感じますが、その分安定性に優れているのでサブ3.5レベルなら後半に足首周りの安定性が下がってきても履きこなすことができるでしょう。
クッション性で重視するならズームフライ6の方が優れておりますが、サブ3.5ランナーが速く走るという点に関してはマジックスピード4の方が優れております。
マジックスピード4の価格は定価18,700円であれば、コスパがとても高い一足です。
サブ3.5レベルになると、本番用シューズにお金をかけるべきだと管理人は考えております。
その中でもコスパ含めて妥当なシューズという事でマジックスピード4を第2位に選出しました。
管理人の練習用シューズでは、最もヘビロテで使用しています!
サブフォーを目指すシューズ第3位!PUMA DEVIATE NITRO 3 (エリートではない方)

・定価2万円前後のランニングシューズの中ではカーボンプレートが硬め
・安定性に優れている
・衝撃吸収性は高い。
・耐久性は800kmとのことで、長く使える
見た目は似ているけど、エリートとの違いは意外とあります。
・アッパー生地の違い(エリートは軽くてフィット感が高く耐久性が低め)
・高反発ミッドソール素材「ニトロエリート」の比率(エリート3の方が多めなので、反発力と衝撃吸収性が優れている)
・カーボンプレートの硬度が異なる(エリートは硬めで推進力が強め)
エリートと比較すると1万円近い価格差があるので、性能面では劣るものの耐久性と安定性には優れております。
他社の同価格帯のシューズの中では、硬めのカーボンプレートを採用しており、推進力が高めな点が他社よりも優れている大きな点です。
マジックスピード4に近い特性です。
フラット着地や踵着地の場合は、マジックスピード4を上回る反発力です。
マジックスピード4が扱いにくいと感じる人は、ディヴィエイトニトロ3がおススメです。
3代目と進化したディヴィエイトニトロはエリートが素晴らしいのは当然ですが、エリートではない方もかなり良いです。
3世代目となりシューズ自体の熟成が進んでいる印象です。
サブ3.5を目指すシューズ第4位!ADIDAS ADIZERO TAKUMI SEN


・ミッドソールの反発力が強め
・ENERGY RODS(樹脂製)の推進力は比較対象内では最も低いが、軽量なのでピッチ系ランナーにはおススメしたい!
・衝撃吸収性は意外と高い(走っていると柔らかく感じる)
・アウトソールの幅が細めだけど安定性は意外と高い
サブスリー以上のレベルも含めて、唯一の厚底ではないシューズを紹介します。
私自身も1年前までは、使ってもハーフマラソンあたりまでかなと思っていましたが、考えを改めました。
厚底でも薄底でもない中間の厚さのシューズです。
タクミセンの最大の特徴は”軽さ”と”扱いやすさ”です。
昨今の厚底シューズもかなり軽量となり、タクミセンより軽いシューズもあるくらいです。
しかし、カーボンプレートプレート内蔵のシューズを活かすには筋力が必要です。
タクミセンに関しては、樹脂製のEnergyRods2.0が採用されていますが、カーボンを使用したアディオスプロ4と比較すると、柔らかめで扱いやすいです。
筋肉量が少なめで体重が軽いランナーの場合は小刻みにテンポよくピッチを刻む走り方の方が良い場合もあります。
推進力よりも軽量で扱いやすいシューズを必要とするわけです。
管理人はタクミセン9を大切に持っていますが、所有しているランニングシューズで最軽量です。
タクミセンはサブスリー以上のレベルでのおすすめとすべきか悩みました。
國學院大學のキャプテンである平林清澄選手(現:ロジスティード)がタクミセンを愛用し続けています。
大阪マラソン2024の彼の走りを見て、ロング走をタクミセンで試してみたら意外といい感じに走れました。
最新のタクミセン11のミッドソール素材であるLIGHTSTRIKE PROが柔らかめなので、クッション性が高い点も高評価ポイントです。
軽さは正義だと改めて実感しました。
学生マラソン新記録で優勝した大阪マラソン2024では、タクミセン9を着用しておりました。

出雲駅伝(6区区間賞)では、タクミセン10を着用しております。

管理人の予想では2025年内または2026年のマラソンシーズンまでには最新のTakumi Sen 11がリリースされるのではないかと思っております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「【2025年版】サブ3.5目標ランナー向けおススメシューズBEST4を元サブスリーランナーが紹介する!」という記事を書いてみました。
サブ3.5を目指すランナーさんのランニングシューズの選びの参考に少しでもなれば幸いです。
・プーマディヴィエイトニトロエリート 3が最も管理人が推すサブ3.5ランナー向けシューズです。
理由①:エリートランナー向けモデルの中で、サブ3.5レベルでも扱いやすいと感じるシューズである。
理由②:ランク対象内で全ての性能面において群を抜いている。
サブ3.5を目指すランナーさんの少しでもお役に立てば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。