前置き
PUMAのシューズはニトロシリーズが販売されてから本格的に意欲作をリリースしています。
超軽量かつ爆発的な反発性があるファストアールニトロエリート3を頂点に様々なシューズが販売されています。
ディヴィエイトニトロエリート3に関してはエリートランナー向けでありつつ非常に扱いやすいのでおススメの一足です。
エリートではないディヴィエイトニトロは3足履きつぶすくらい管理人にとっては好きなシューズです。
トレーニングモデルに関しても、色々と着用してみたけど、NITRO初期のトレーニングモデルは思ったより硬めの感触でしたので、管理人の好みではありませんでした。
逆に安定性を重視する人には良い傾向でしたが…
ヴェロシティニトロ4に関して、着用前はあまり期待していませんでした。
しかし、実物を着用してみてコスパ含めて結構いい感じでした。
今回はヴェロシティニトロ4について記事にしていきます。
PUMA VELOCITY NITRO4のチェックポイント
・厚さ：かかと部36mm 前足部26mm ドロップ10mm
→ 前足部で着地すると少し薄く感じました。
踵着地だと柔らかめで転がるように進みやすいです！
・重量:250g（27.0cm）
→トレーニングモデルとして標準的
・ミッドソール素材：今回のバージョンアップでNITROフォームを全体に採用され、旧モデルと比較して衝撃吸収性と反発力が向上を感じた。
・プレートはないので推進力は低め
・アウトソールの耐久性は高そう（公式では最大800km使用可能）
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①：ADIDAS ADIZERO SL2
比較対象②：NEWBALANCE FUELCELL REBEL V5
比較対象③：ASICS NOVABLAST5
※EVO RIDE SPEEDの方がスペック的に近いが、価格的にはNOVABLAST5の方が強豪となるのでチョイスしました。
比較対象③：NIKE ZOOM PEGASUS 41
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
 VELOCITY NITRO4 |  FUELCELL REBEL V5 | NOVABLAST 5 | ADIZERO SL2 | NIKE ZOOM PEGASUS41 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 定価 | 16,000円 | 16,940円 | 16,500円 | 14,300円 | 16,500円 |
| 重量 | 250g（27.5cm） | 227g公式サイトより | 実測：230g（25.5cm） | 240g（27.0cm）実測222g（25.5cmワイド） | 297g(28.0cm) |
| 厚さ | かかと部36mm 前足部26mm | かかと部分35.0mm、前足部29.0mm | かかと部分41.5mm、前足部33.5mm | かかと部分36mm、前足部26mm | かかと部分36mm、前足部26mm |
| ドロップ | 10mm | 6mm | 8.0mm | 10mm | 10mm |
| ミッドソール素材 | NITRO | FUELCELL（PEBAX配合） | FF BLAST MAX | ミッドソール素材 LIGHTSTRIKE PRO / LIGHTSTRIKE2.0 前足部～中速部あたりサンドウィッチ形状 | Air Zoomユニット2つ / ReactX |
比較結果①：重量からヴェロシティニトロ4を比較
比較表内では、ちょうど中間程度の重量となりました。
実測だとノヴァブラスト5と同じくらいの重量となりそうだと予想しています。
前モデルと比較して軽量化されましたが、他社と比べると中間程度の重さという評価です。
同価格帯のシューズの中では、軽量という点ではREBEL V5が最も優位です。
比較結果②：厚さからヴェロシティニトロ4を比較
比較対象内ではほぼ中央値でした。
ドロップが10mmなので、フォアフット着地だとやや薄く感じました。
ミッドソール素材が柔らかめなので、前足部でも30mmくらい厚みがあったら印象は変わっていたと思います。
踵着地またはフラット着地だと程よい衝撃吸収性と反発性を感じることができます。
安定性も良いので全体的なバランスが良いです。
ヴェロシティニトロ4のサイズ感について
26.0cmでジャストフィットでした。
ファストアールニトロエリート3やディヴィエイトニトロエリート3では25.5cmでしたので、ワンサイズ大きめを選んだほうが良いと感じました。
ヴェロシティニトロ4のミッドソールについて
構成はNITRO フォームです。
・NITROフォーム
PUMAが開発した高発泡ミッドソール素材です。
ニトロフォームは、管理人お気に入りのミッドソール素材です。
初代ディヴィエイトニトロは3足履きつぶしたくらい大好きなランニングシューズです。
理由は至ってシンプルで柔らかくて反発が強いからです。
特に柔らかさという点では、最近のランニングシューズは柔らかい感触がトレンドなので他社でも柔らかくなりましたが、ナイキのZoomXより柔らかく感じました。
しかも、当時は人気がなくてすぐにセール価格になるので手が届きやすかったのもあります。
ヴェロシティニトロ4のNITROフォームも柔らかいです。
特に踵着地のランナーさんであれば、ミッドソールの性能が分かりやすそうです。
踵またはフラット着地であれば前にゴロンと進む感覚も得られそうです。
フォアフットだとやや薄く感じてしまいましたが…
ヴェロシティニトロ4が向いているランナータイプ
・初心者ランナー
・LSD向け
・踵着地またはフラット着地
レース用途としては冬のマラソン大会で初心者さんが使用するには良いシューズだと感じました。
サブスリー以上のランナーさんでもLSDやJOG等の練習用としては活躍しそうです。
①衝撃吸収性
7点
踵着地やフラット着地であれば、8点くらいつけても良いかもしれません。
管理人はフォアフット着地なので、前足部の反発性が物足りなく感じました。
物足りない＝地面のダメージを感じやすいという点で衝撃吸収性に関しては7点と評価します。
比較対象内ではノヴァブラスト5の衝撃吸収性の高さが際立ちます。
また、FUELCELL REBEL V5も衝撃吸収性は良いです。
これらと比べるとやや見劣りしてしまうというのが忖度なしの感想です。
②安定性
8点
安定性も良いです
比較対象内ではREBEL V5にはどうしても劣りますが、スローペースでのんびり走っていると、幅が広めのアウトソールのお陰で安定性を感じやすいかと思います。
③反発性・推進力
6点
ノヴァブラスト5やREBEL V5と比較すると劣ってしまいます。
ニトロフォームの反発性は優れており、踵着地なら7点としても良いと思いますが、フォアフット着地であると
他社と比較しても反発性は優れています。
踵着地で前に跳ね返る感覚がきちんとあります。
前に進みやすく感じます。
エリートモデルと比較すると野暮ですが、トレーニングモデルかつ安定性重視なら合格点です。
④耐久性・寿命
9点（暫定）
アウトソール素材であるPUMA GRIPに関しては耐摩耗性がとても優れています。
ディヴィエイトニトロを愛用した理由の一つは耐久性の高さです。
ヴェロシティニトロ4のアウトソールはディヴィエイトニトロのアウトソールよりもさらに厚みがあり、耐久性は最高レベルに近いものと考えます。
ミッドソールのニトロフォームに関しても性能劣化しにくい素材なので、とても寿命は長いといえます。
メーカー公称値で800kmなので、履き方によっては1000kmは使えそうです。
⑤グリップ
9点
PUMA GRIPはグリップ性も大変高いです。
雨の日の石畳でも滑るようなことはありませんでしたので、とてもグリップ性は高いです。
トレーニングモデルなので、全天候型でグリップは良さそうです。
総合点39点/50点満点
一言で例えると「トータルバランス」が優れた一足でした。
衝撃吸収性、安定性、反発ともに合格点です。
特に踵着地でランニング初心者さんにおススメの一足です。
初心者さんであれば、この一足で本番まで通用する一足です。
エリートランナーさんであれば、LSDや軽めのJOGで使用すると良いでしょう。
同価格帯であれば、個人的にノヴァブラスト5やREBEL V5を購入するでしょう。
フォアフット着地で衝撃吸収性を重視するならノヴァブラスト5
フォアフット着地で軽量性を重視するならREBEL V5
踵着地でトータルバランスが高さを重視するならヴェロシティニトロ4
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はプーマ ヴェロシティニトロ4のレビュー記事を書いてみました。
・厚さ：かかと部36mm 前足部26mm ドロップ10mmとあるが、前足部で着地するとやや薄く感じました。踵着地だと転がるように進みやすい印象です！
・重量:250g（27.0cm）はトレーニングモデルとして標準的
・ミッドソール素材：今回のバージョンアップでNITROフォームを全体に採用され、旧モデルと比較して衝撃吸収性と反発力が向上を感じた。
・プレートはないので推進力は低め
・アウトソールの耐久性は高そう（公式では800km使用可能）
特筆すべきは、トータルバランスに優れた一足です。
特に踵着地またはフラット着地
のんびり練習用として使用するにはピッタリです。
踵またはフラット着地のランナーさんにおススメの一足です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
