NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4 (スーパーコンプ エリート V4)1年間使用してみた。 重量は?寿命は?他社ハイエンドシューズと比較【PR・レビュー】

  • URLをコピーしました!
目次

前置き

2025年9月11日更新

購入から1年が経過しました。

主にポイント練習用として、負荷が高めの練習をする際に活躍してます。

今回はニューバランス フューエルセル スーパーコンプ エリート V4についてレビュー記事を書いていきます。

NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4 (フューエルセル スーパーコンプ エリート V4)自費購入から1年が経ちました!

最新モデルはSUPERCOMP ELITE V5へと譲りましたが、いまだにお気に入りの一足です。


NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4の結論を簡単にまとめる以下の通りです。

結論:フォアフット着地時の衝撃吸収性が非常に高く、柔らかいのでフルマラソン後半に力を残せるエリートシューズ

以前に購入検討記を書きました。

比較対象としているアディオスプロ 4に関するレビュー記事は↓をご参照ください。

前モデルスーパーコンプエリート V3に関する記事も書いておりますので、良ければ見てください。

メタスピードエッジパリと特性は似ていると感じました。

ニューバランス フューエルセル スーパーコンプエリート V4 とはどんなシューズ?

ニューバランス社にて製造販売されている中で最高峰に君臨するランニングシューズです。

管理人

ニューバランスのシューズは、フューエルセル プロペル V4を購入してからコスパが非常に高いシューズとして管理人は評価しています。

最近のエリートランナー向けランニングシューズは、バージョンアップ毎に価格が値上がりしていますが、SUPERCOMP ELITE V4(V5)に関しては、V3と据え置きなのは、好印象です。

スーパーコンプエリート V3も所有していましたが、私の走り方に合わなかったので知り合いに譲りました。

FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4は、購入前にじっくり検討しましたが試着した印象がとても良かったのです。

購入の決め手は…
・エリートモデルでありながら、敷居が低い

・フォアフット着地時の衝撃吸収性が他社エリートランナーモデルと比較して高い
・他社では3万円以上が当たり前の中、ギリギリだが2万円台に押さえられている

フューエルセル スーパーコンプエリート V4のスペックと各モデルとの比較

フューエルセル スーパーコンプエリート V4のスペックと各モデルとの比較表を作成しました。

スクロールできます

AFUELCELL SUPERCOMP ELITE V4

ADIDAS ADIOSPRO4

メタスピードエッジパリ

アルファフライ3
定価29,700円28,600円27,500円39,655円
重量229g(27.0cm)実測219g(26.0cm)200g(27.0cm)実測176g(25.0cm)
本家商品ページより
185g(27.5cm)実測160g(25.0cm)218g(28.5cm)
厚さかかと部分40mm、前足部36mm
※実測値
かかと部分39mm、前足部33mm かかと部分39.5mm、前足部34.5mmかかと部分40mm、前足部32mm
ドロップ4mm6mmドロップ: 5mm8mm
ミッドソール素材FUELCELL(PEBAX)/EnergyARC(カーボン)LIGHTSTRIKE PRO
/ENERGYRODS 2.0
(カーボン製)
FF TURBO PLUS
/ カーボンプレート
ZoomX
カーボンプレート
各製品の比較

各社のレーシングモデルで比較してみました。

特性として似ているのは、HOKA ONEONE CIELO X1 2.0やメタスピードエッジパリに似ている印象です。

フューエルセル スーパーコンプエリート V4は比較対象内で最も重い…

エリートモデルシューズの中では、実測219gと比較対象では重い

重量に関しては比較対象内で最も重い結果となりました。

SUPERCOMP ELITE V4の唯一の弱点は、他社シューズと比較して少し重いという点です。

旧モデルとの比較

所有していたSUPERCOMP ELITE V3と比較するとバージョンアップの範疇を超えて別物です。

アッパーは、ニットアッパーからエンジニアードメッシュになりました。

伸縮性は低くなったものの、通気性が良くなりフィット感も管理人的にはお気に入りです。

特にミッドソールに関しての変化が大きく感じました。

PEBAX100%となったことにより、衝撃吸収性が大幅に向上し反発性も向上しました。

形状は前足部の厚みがある構造なので、フォアフット着地した際にミッドソールが足への衝撃を最大限に吸収する点はSUPERCOMP ELITE V4を推す特徴です。

反発に関してはV3よりミッドソールを沈み込ませると弾みます。

V3は思い返すと、フォアフット着地には向かない構造だったと改めて感じます。

理由としてフォアフットで着地すると厚みを感じられず、ロッカー構造のため前に抜けてしまうような感覚がありましたが、V4ではその感覚が全くありません。

弾むように前に進む感覚を過去モデルよりも明らかに感じることができる一足になりました。

重量は増えましたが、確実に反発力と推進力は向上しているので、管理人のお気に入りの一足となりました。

V3と比較して凄く扱いやすいレーシングシューズへと進化した印象です。

◎同社過去モデルと比較して、前足部が厚めなのでフォアフット着地での衝撃吸収性が高い
◎フォアフットでも疲れにくいので、後半まで垂れずに使える!

◎安定感抜群のレーシングシューズへと進化しました

FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4 のサイズ感について

鏡越しに撮ったのでロゴが反対w

試着では25.5cmでジャストフィットです!

選び方としては、他のNewBalanceのシューズとサイズ感は同じです。

PROPEL V4もFRESHFOAM1080も25.5cmがジャストフィットでしたので、サイズ選びの参考にしてください。

26.0cmでも悪くはありませんが、25.5cmの方が気に入りました。

サイズの参考として、管理人の所有シューズは以下の通りとなっております。

・プーマディヴィエイトニトロエリート3 25.5cm
・プーマファストアールニトロ2 25.5cm
・アディダス アディオスプロ3 25.0cm
・アディダス ボストン12 25.0cm(ワイド)
・アディダス アディゼロSL2 25.5cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26.0cm
・ナイキ アルファーフライ3    26.0cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 25.5cm
・アシックス メタスピードスカイ 25.5cm
・サッカニーエンドルフィンプロ2 25.5cm
・ニューバランススーパーコンプエリートV4 25.5cm
・ホカ オネオネ シエロ エックス1 2.0 25.5cm

フューエルセル スーパーコンプ エリート V4のミッドソールについて

ミッドソールに採用されている「FUELCELLとPEBAX」は、他社と比較すると柔らかめです。
横幅が広がったので、安定感は他社レーシングシューズと比較してずば抜けています。

エリートランナー観点では、カーボンプレートが柔らか他社比で柔らかめなので推進力が弱く感じるかもしれません。
 → フォアフット着地時に衝撃吸収性が高く、安定感が高いので後半に足を残せます。

市民ランナー目線だと扱いやすくて良いシューズだと感じました。

明らかにヴェイパーフライやメタスピードスカイより推進力は弱めです。

EnergyARCに関して、他のカーボンプレート内蔵モデルと比較して比較的柔らかめです。

屈曲性を試しましたが、マジックスピード4やズームフライ6より固めですがエリートランナーモデルとしては人によっては物足りなさを感じる人もいるでしょう。

逆にメタスピードパリやアディオスプロ4のカーボンが硬すぎて扱いにくいと感じるランナーさんにはおススメの一足です!

他社シューズより優れている点
◎衝撃吸収性が非常に高く、安定性も非常に高い
◎ミッドソールの反発力が程よく高め

メタスピードエッジパリに似たような柔らかさがあるのに、幅が広いので安定性が非常に高いです。

ピッチ型に特化したように感じますが、接地時間を長めにするときちんと反発を貰えるのでストライドも伸ばせます。

推進力と反発力の、バランスが取れたシューズです。

悪い点は重量がエリートランナー向けモデルの中では重いです…

個人的には悪い点を差し引き好印象でした。

実際に走ってみて、疲れにくさと足が運びやすいと感じました。
特にフォアフット着地時では、衝撃吸収性の高さと安定性では他社エリートモデルと比較してズバ抜けています。

V3とドロップが数値上同じ割には、V4は走ってみて前足部に厚みが残っているので印象は全く別物だと感じました。

私にとっては、良い意味で気に入りました!

PEBAXの恩恵なのか、EnergyARCの配置が変わったのか分かりませんが、走っていて顔がニヤけてしまいました。

◎疲れにくいので、フルマラソンのような長めの距離で使ってほしいシューズです。
 → 反発力と推進力は突き抜けた部分はありませんが、フォアフットで走ると気持ちよく進みますよ!

フューエルセル スーパーコンプ エリート V4 踵部分のホールド感について

ホールド感自体は、個人的には気になりませんでしたが、シュータンが短めな点が気になりました。

一番足首に近いところまで靴紐をひっかけると、シュータンが無い場所となるので痛みが出ました。

足首周りのフィット感は実物を試着した方が良いと感じました。

さらにフィット感を上げたい人はキャタピランのような伸縮性がある靴紐がおススメです。

↓私も愛用しています。

ここからは実走して感じたことを書きます。

各項目10点満点評価です。

①衝撃吸収性

9.5点

衝撃吸収性の高さは、厚さ40mm程度のシューズの中では他社と比較しても抜群です。

ヴェイパーフライのZoomXのような、沈み込みが深くありませんが、しっかりと衝撃を吸収してくれます。

他社シューズと比較して、ミッドソールは柔らかめではあるものの、サッカニー エンドルフィンエリート2ほど柔らかくはありません。

感覚的には最新のメタスピードエッジ トーキョーと似た感覚です。

アディオスプロ4のLightStrikeProと比較すると、反発が強過ぎないので、しっかりと衝撃を吸収する印象です。

40mm以上の厚底であるプライム Xのような衝撃吸収性の高さを感じることができました。

◎このシューズの最大のセールスポイントは、衝撃吸収性の高さだと感じました。
◎特にフォアフットで走った時にふんわり感じるクッション性の高さは驚きでした。
 → 2025年9月現在でもお気に入りです。

②安定性

9点

フォアフットで着地をすると厚みを感じるのに、幅が広い設計となったので安定性が高いのが気に入りました。

他のエリートモデルとの比較ですが、安定性の高さはエリートモデルの中でもピカイチです。

ヴェイパーフライ3で安定感が高くなりましたが、比にならないくらい個人的には安定感を感じました。

スーパーコンプエリートV4>>>>>アディオスプロ3>メタスピードスカイパリ>>>>>ヴェイパーフライ4>>アルファフライ3という感じです。

体幹がそこまで高くなくても、スーパーコンプエリートV4なら良い相棒になるはずです。

③反発性・推進力

7.5点

◎反発性と推進力のバランスが良いです。
他社のエリートモデルと比較して、突出した部分はありませんが、高次元でバランスが良いということです!

性能面で突き抜けていないので、中途半端と感じるエリートランナーもいるでしょう。

前作V3と比較して、大幅に進化を感じます。

V3は私の走り方に合わなかっただけかもしれませんが…

エリートモデルの大半は、推進力重視に振られた印象です。

エリート選手であれば、安定性や衝撃吸収性が低くても体幹も高いので推進力が高いモデルの方が性能が高いと感じるるはずです。

私はサブスリーあたりの市民ランナーでは、推進力過多だと感じていました。

後半に足が終わってしまう方も多いのではないでしょうか…

◎FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4であれば、疲れにくいので後半まで足が残せるのが特徴です。
◎後半まで足を残せるという事は、撃沈する可能性を抑えることができます。

突き抜けた性能はないけど、トータルバランスが高めのモデルなので筆者は強くおススメできる一足です。

・EnergyArc(カーボンプレート)
 屈曲性があるので、強烈な推進力ではないが万人でも使いやすい。
・PEBAX+FUELCELL(ミッドソールEVA曽合)
 柔らかめだけど、沈み込み過ぎないので、反発性と衝撃吸収性のバランスが良い

個人的には、少し重量はあるけどADIZERO PRIME X2 STRUNGより軽いので、2025年の決戦用シューズとして使おうと思っています。

軽量性や推進力重視だと、アルファフライ3の方が優れていると思いますが、この辺は考え方次第です。

④耐久性(寿命)

8点

前作、SUPERCOMP ELITE V3やPROPEL V4を使用した印象は、ナイキよりも耐久性が高いブランドイメージです。

過去を踏まえて、寿命を想定します。

レース用としての寿命:250~300km

練習用としての寿命:+300km

合計:550~600km程度

1年で250kmほど使いましたが、アウトソールの外側が消耗してきました。

トレッドミルでの使用がほとんどなので、実際の舗装路での使用の場合はもっと早く削れていることでしょう。

私のような体重が軽めで、ピッチ型ランナータイプの場合は、ストライド型と比較してミッドソールの劣化を遅らせることができます。

現時点で反発性、推進力は問題ありません。

シューグーでアウトソール補修を繰り返せば、+300kmは使えそうです。

他社と比較しても性能劣化は使い込んでもあまり感じないので、アウトソールを補修すれば500kmは練習用として使えそうです。

私の場合は、偏平足のO脚なので、特に前足部の外側が削れやすく、一般的な人よりもシューズに対してのダメージは大きく与えてしまいますので、補修は必須です。

他社のレーシングシューズと比較して耐久性は高めだと感じています。

耐久性では、メタスピード系が頭一つ抜けていますが、スーパーコンプエリートV4の耐久性は高いです。

個人的にはナイキのシューズのように、性能は高いけど耐久性が低めのモデルは市民ランナーには勿体ないかと感じてしまいます。

⑤グリップ

9点

ドライのアスファルト舗装では何も問題はありません。

トレッドミルでもしっかりとグリップします。

ウェット性能は、パリオリンピックマラソン代表選考会であるMGC当日は雨の中での開催でしたが、SUPERCOMP ELITE V4を着用した赤崎暁選手(九電工)が見事に2位となり、代表権をつかみました。

そして、赤崎選手はその勢いのままパリオリンピックでは6位入賞の大活躍でした。

劣悪な路面環境でも扱いやすいシューズであることの証明となります。

総合点

 43点/50点満点

個人的には点数以上に良いシューズです。

×唯一の減点材料となりますが、重量が他社シューズと比較して重いところです。
反発のレスポンスの遅さに繋がっていると感じました。

前作と比較して、トータルバランスで大幅に性能が向上しました。

特に旧モデル(V3)と比較して、前足部の厚みがあるのでフォアフット着地のランナーには適したシューズになっています。
全く別物シューズに生まれ変わりました!

◎全体的なバランスが取れたエリートモデル
◎特にフォアフットで着地した際の衝撃吸収性は抜群の高さです。

サブスリー以上のエリートモデルとして、充分に適合するモデルとも考えられます。

酷評しているブログもありますが、エリートモデルとして充分な性能を持ったシューズです
・走りやすい
・疲れにくい
・過度な推進力ではないから扱いやすい

バッドポイントは…
・他のエリートモデルと比較してシューズの重量が重い…
・エリートランナー向けモデルの中では、反発性と推進力も突出した性能がない

一般市民ランナーの大半は、私もそうですがそこまでの反発力も推進力も不要だと感じているはずです。

履いてみると分かりますが、他社では前足部にここまで衝撃吸収性が高いシューズはないので、フォアフット着地のランナーにとって、強い味方になるはずです!

1年間着用してみて

ポイント練習用として、1年間着用してきました。

耐久性を含め個人的には満足しています。

長期間使ってみて感じることは、エリートランナー向けランニングシューズの中では抜群の扱いやすさが優れています。

扱いやすさという点では、PUMA ディヴィエイトニトロエリート3と特性が似ており、軽量である点でディヴィエイトニトロエリート3を推しますが、フォアフット着地時の心地よさに関しては、SUPERCOMPELITE V4が優れていると感じます。

足に優しいので高負荷でもしっかりと鍛えることができています。

足より先に心肺が終わってしまいますので、頑張って鍛え直します…

まとめ

◎サブエガ~サブ3.5レベルの市民ランナーには、是非ともお勧めしたい一足
◎全体的にバランスが取れた一足なので、ほとんどの市民ランナーには充分なスペック
×他社ハイエンドシューズと比較して全てが中途半端
◎他社エリートモデルと比較して衝撃吸収性と安定感はピカイチ!
△ストライド型でもなくピッチ型でもないバランスが取れた味付けが特徴。
◎フルマラソンのような長い距離で是非とも使ってほしい!
◎突出した性能は無いけど、逆に無個性であることがピカイチの扱いやすさに繋がっている。


初心者ランナーでエリートモデルで所有欲を満たしたいランナーさんもいる事でしょう。

初めてのエリートモデルシューズでおススメするとしたら、FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4が最もおススメできます。

推進力や軽量性を重視するランナーさんにはおススメできません。

サブフォー以上のランナーであれば、一足は持って欲しいシューズです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

ランキングに参加しています。

現在苦戦中です…

応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 その他スポーツブログ ランニングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村
にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村




最後に本ブログの記事には、アフィリエイト等の広告が含まれております。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

名前:るっく
年齢:50代
職業:会社員(SE)
ラン以外の趣味:ロードバイク・資産運用・節約
PB(フル) 2時間57分(2016年板橋Cityマラソン)
PB(ハーフ)1時間21分(2016年新宿ハーフマラソン)
ランニングシューズやグッズ、ロードバイク用品などなんでも忖度なしでレビュー記事を書きます。
レンタルでも構いませんので、提供していただけると嬉しいです。
ご依頼:TwitterのDMまたはお問い合わせフォームにて受け付けております。

目次