前置き
気になるシューズは、自費購入してレビュー記事としてブログに投稿しています。
今回はニューバランス フューエルセル スーパーコンプ エリート V4についてレビュー記事を書いていきます。
NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4 (フューエルセル スーパーコンプ エリート V4)を自費購入!
欲しいと思っていた待望のニューモデルをゲットしました!
NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4の結論を一行で纏めると以下の通りです。
結論:フォアフット着地時の衝撃吸収性が非常に高いのでフルマラソン後半に力を残せるエリートシューズ
以前に購入検討記を書きました。
比較対象としているアディオスプロ 3に関するレビュー記事は↓をご参照ください。
前モデルスーパーコンプエリート V3に関する記事も書いておりますので、良ければ見てください。
ニューバランス フューエルセル スーパーコンプエリート V4 とはどんなシューズ?
ニューバランスのシューズは、フューエルセル プロペル V4を購入してからコスパが非常に高いシューズとして評価しています。
最近のエリートランナー向けランニングシューズは、バージョンアップ毎に価格が値上がりしていますが、SUPERCOMP ELITE V4に関しては、V3と据え置きなのは、好印象です。
前作のスーパーコンプエリート V3も所有していましたが、私の走り方に合わなかったので知り合いに譲りました。
購入の決め手は…
・エリートモデルでありながら、敷居が低そうと感じた。
・試着した印象で私のランニングタイプに合っていると感じたこと
・他社では3万円以上が当たり前の中、ギリギリだが2万円台に押さえられている
フューエルセル スーパーコンプエリート V4のスペックと各モデルとの比較
フューエルセル スーパーコンプエリート V4のスペックと各モデルとの比較表を作成しました。
FUELCELL SC V4 | ADIOS PRO3 | FUELCELL SC V3 | |
定価 | ¥29,700 | ¥26,400 | ¥29,700 |
重量 | 229g(27.0cm)実測219g(26.0cm) | 215g(27.0cm)実測191g(25.0cm) | 実測187g |
厚さ | ※実測値 | かかと部分40mm、前足部36mmかかと部分39.5mm、前足部33mm | かかと部分?mm、前足部?mm |
ドロップ | 4mm | 6.5mm | 4mm |
ミッドソール素材 | FUELCELL+PEBAX+EnergyARC(カーボン) | LightStrikePro+EnergyRod(カーボン) | FUELCELL+EnergyARC |
※主観 適正 | サブエガ~サブ3.5あたり | フルマラソン等のレース用※ピッチ型ランナー向け | フルマラソン等のレース用オールラウンド |
比較対象にアディオスプロ3を入れた理由:各所動画やブログで比較対象に入れられております。
しかし、アディオスプロ3とは外見とは裏腹に似て非なるシューズです。
特にミッドソールの素材の特性が、FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4とアディオスプロ3と実走して比較した結果、ミッドソールとカーボンプレートの特性に違いを感じました。
アディオスプロ3:ミッドソールの素材もカーボンプレートも硬い
スーパーコンプエリートV4:ミッドソールの素材もカーボンプレートも柔らかめ
また、フューエルセル スーパーコンプ エリート V4の最大のバッドポイントも分かりました。
アッパーは、所謂エンジニアードメッシュです。
他所ではフィット感で不満という意見がありましたが、ニットアッパーと比較すると確かにピッタリ張り付く感じはありませんが、そこまで悪くないと感じました。
エリートモデルの場合は、アルファフライやメタスピードスカイのような推進力に突き抜けたモデルが多いです。
ニューバランスのエリートモデルは、過去モデルからも推進力はマイルドな印象です。
しかし、過去モデルであるSUPERCOMP ELITE V3と比較すると、重量が増えた割には反発力と推進力は格段に向上しています。
色々な走り方で試してみましたが、フォアフット推奨です。
◎他社エリートモデルと比較して、前足部が厚めなので衝撃吸収性が高い
◎フォアフットでも疲れにくいので、後半まで垂れずに使える!
◎安定感抜群のレーシングシューズへと進化しました
個人的には重量は増えましたが、それ以上に全体的に性能向上しているのでお気に入りの一足になりました。
この先で深掘りしていきます。
FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4 のサイズ感について
試着では25.5cmでジャストフィットです!
選び方としては、他のNewBalanceのシューズとサイズ感は同じです。
PROPEL V4もFRESHFOAM1080も25.5cmがジャストフィットでしたので、サイズ選びの参考にしてください。
26.0cmでも悪くはありませんが、25.5cmの方が気に入りました。
サイズの参考として、管理人の所有シューズは以下の通りとなっております。
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26.0
・アシックス メタスピードスカイ 25.5cm
・アディダス アディオスプロ 25.0cm
・サッカニーエンドルフィンプロ 25.5cm
フューエルセル スーパーコンプ エリート V4のミッドソールについて
エリートランナー観点では、カーボンプレートが柔らかめなので推進力が弱く感じるかもしれません。
→ フォアフット着地時に衝撃吸収性が高く、安定感が高いので後半に足を残せます。
市民ランナー目線だと扱いやすくて良いシューズだと感じました。
明らかにヴェイパーフライやメタスピードスカイより推進力は弱めです。
EnergyARCが他のカーボンプレート内蔵モデルと比較して比較的柔らかめです。
屈曲性を試しましたが、タクミセン9より硬めではあるもののカーボンプレートからのアシストは他社シューズより弱めです。
他社シューズより優れている点
◎衝撃吸収性が非常に高く、安定性も非常に高い
◎反発力が高い
メタスピードエッジパリに似たような柔らかさがあるのに、幅が広いので安定性が非常に高いのです。
ピッチ型に特化したように感じますが、接地時間を長めにするときちんと反発を貰えるのでストライドも伸ばせます。
推進力と反発力の、バランスが取れたシューズです。
悪い言い方をすると中途半端感が否めません…
個人的には好印象でした。
V3とドロップが数値上同じ割には、V4は走ってみて前足部に厚みが残っているので印象は全く別物だと感じました。
私にとっては、良い意味で気に入りました!
PEBAの恩恵なのか、EnergyARCの配置が変わったのか分かりませんが、走っていて顔がニヤけてしまいました。
◎疲れにくいので、フルマラソンのような長めの距離で使ってほしいシューズです。
→ 反発力と推進力は突き抜けた部分はありませんが、フォアフットで走ると気持ちよく進みますよ!
フューエルセル スーパーコンプ エリート V4 踵部分のホールド感について
ホールド感自体は、個人的には気になりませんでしたが、シュータンが短めな点が気になりました。
足首周りのフィット感は実物を試着した方が良いと感じました。
さらにフィット感を上げたい人はキャタピランのような伸縮性がある靴紐がおススメです。
↓私も愛用しています。
ここからは実走して感じたことを書きます。
まだ少ししか走っていないので、今後評価点に関しては変更するかもしれません。
各項目10点満点評価です。
①衝撃吸収性
9.5点
ヴェイパーフライのZoomXのような、沈み込みが深くありませんが、しっかりと衝撃を吸収してくれます。
アディオスプロ3のLightStrikeProと比較すると、反発が強過ぎないので、しっかりと衝撃を吸収する印象です。
規格外の厚底であるプライム Xのような衝撃吸収性の高さを感じることができました。
◎このシューズの最大のセールスポイントは衝撃吸収性の高さだと感じました。
◎特にフォアフットで走った時にふんわり感じるクッション性の高さは驚きでした。
②安定性
9点
フォアフットで着地をすると厚みを感じるのに、幅が広い設計となったので安定性が高いのが気に入りました。
他のエリートモデルとの比較ですが、安定性の高さはエリートモデルの中でもピカイチです。
ヴェイパーフライ3で安定感が高くなりましたが、比にならないくらい個人的には安定感を感じました。
スーパーコンプエリートV4>>>>>アディオスプロ3>メタスピードスカイ>>>>>ヴェイパーフライ>>アルファフライという感じです。
③反発性・推進力
8点
◎反発性と推進力のバランスが良いです。
他社のエリートモデルと比較して、突出した部分はありませんが、高次元でバランスが良いということです!
性能面で突き抜けていないので、中途半端と感じるエリートランナーもいるでしょう。
前作V3と比較して、大幅に進化を感じます。
V3は私の走り方に合わなかっただけかもしれませんが…
エリートモデルの大半は、推進力重視に振られた印象です。
エリート選手であれば、安定性や衝撃吸収性が低くても体幹も高いので推進力が高いモデルの方が性能が高いと感じるるはずです。
私はサブスリーあたりの市民ランナーでは、推進力過多だと感じていました。
後半に足が終わってしまう方も多いのではないでしょうか…
突き抜けた性能はないけど、トータルバランスが高めのモデルなので筆者は強くおススメできる一足です。
・EnergyArc(カーボンプレート)
屈曲性があるので、強烈な推進力ではないが万人でも使いやすい。
・PEBA+FUELCELL(ミッドソールEVA曽合)
柔らかめだけど、沈み込み過ぎないので、反発性と衝撃吸収性のバランスが良い
個人的には、少し重量はあるけどADIZERO PRIME X2 STRUNGより軽いので、2025年の決戦用シューズとして使おうと思っています。
軽量性や推進力重視だと、アルファフライ3の方が優れていると思いますが、この辺は考え方次第です。
④耐久性(寿命)
9点(暫定)
前作、SUPERCOMP ELITE V3やPROPEL V4を使用した印象は、ナイキよりも耐久性が高いブランドイメージです。
過去を踏まえて、寿命を想定します。
私のような体重が軽めで、ピッチ型ランナータイプの場合は、ストライド型と比較してミッドソールの劣化を遅らせることができます。
シューグーで補修を繰り返せば、+300kmは使えます。
反発力と推進力は使い込むと低下自体は否めませんが、シューズとしての耐久性はニューバランスはアディダスと同等程度の印象です。
私の場合は、偏平足のO脚なので、特に前足部の外側が削れやすく、一般的な人よりもシューズに対してのダメージは大きく与えてしまいますので、補修は必須です。
他社のレーシングシューズと比較して耐久性は高めだと感じています。
耐久性では、メタスピードスカイが頭一つ抜けていますが、スーパーコンプエリートV4は良さそうです。
個人的にはナイキのシューズのように、性能は高いけど耐久性が低めのモデルは市民ランナーには勿体ないかと感じてしまいます。
⑤グリップ
9点
ドライのアスファルト舗装では何も問題はありません。
ウェット性能はプロペル V4で使った印象となりますがアスファルトなら問題を感じません。
石畳みたいな路面でも、グリップするので良い方です。
アシックスのメタスピードスカイがウェットでも良いです。
総合点
45点/50点満点
個人的には点数以上に良いシューズです。
2025年シーズンは、これかメタスピードスカイパリを本番用シューズ候補にしています。
×唯一の減点材料となりますが、重量が他社シューズと比較して重いところです。
反発のレスポンスの遅さに繋がっていると感じました。
前作と比較して、トータルバランスで大幅に性能が向上しました。
特に旧モデル(V3)と比較して、前足部の厚みがあるのでフォアフット着地のランナーには適したシューズになっています。
全く別物シューズに生まれ変わりました!
◎全体的なバランスが取れたエリートモデル
◎特にフォアフットで着地した際の衝撃吸収性は抜群の高さです。
酷評しているブログもありますが、エリートモデルとして充分な性能を持ったシューズです
・走りやすい
・疲れにくい
・過度な推進力ではないから扱いやすい
一般市民ランナーの大半は、私もそうですがそこまでの反発力も推進力も不要だと感じているはずです。
履いてみると分かりますが、他社では前足部にここまで衝撃吸収性が高いシューズはないので、フォアフット着地のランナーにとって、強い味方になるはずです!
フューエルセル スーパーコンプ エリート V4実走レビューのまとめ
初心者ランナーでエリートモデルで所有欲を満たしたいランナーさんもいる事でしょう。
初めてのエリートモデルシューズでおススメするとしたら、FUELCELL SUPERCOMP ELITE V4が最もおススメできます。
推進力や軽量性を重視するランナーさんにはおススメできません。
サブフォー以上のランナーであれば、一足は持って欲しいシューズです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ゼビオで以下のキャンペーンを利用して購入すれば、10%OFF+クーポン分で1000円安くなるのでおススメです。
※2024年2月22日現在 全サイズ在庫があるようです。