前置き
マジックスピード4は管理人が現在も練習用として愛用しているランニングシューズです。


主にやや強めのペース走で使用しています。
耐久性がとても高く900km程度使用しており、反発も練習用として使用するには満足できるレベルでお気に入りです。
2025年12月に満を持して、マジックスピード5が販売されました!

早速着用してきたので、レビュー記事を書いてみることにしました。
アシックス人気ランニングシューズが大幅アップデート!

アシックス マジックスピード5のポイントまとめてみました。
・重量は198g(27.0cm)
→ マジックスピード4と比較して50g軽量化
・踵の厚さ37.5m 前足部 28.5mm ドロップ8mm
→ マジックスピード4と比較して6mm薄くなり中底シューズへ…軽量化へ寄与
・ミッドソールはメタスピードレイやトーキョー同様「FF LEAP」をミッドソール下部(アウトソール側)に採用!
・定価19,800円
→ FF LEAP採用なので値上げはやむなしかもです…
ライバルとして挙げるシューズは以下の通りです。
比較対象①:ADIDAS ADIZERO BOSTON13

比較対象②:NEWBALANCE FUELCELL REBEL V5

比較対象③:NIKE ZOOMFLY6

NEWBALANCEの比較対象はSUPERCOMP TRAINERと迷いました。
マジックスピード5は厚さが薄くなったので、REBELの方が性能面では近いと判断し選定しました。
比較表
![]() マジックスピード5 | ![]() ボストン13 | ![]() REBEL V5 | ズームフライ6 | |
|---|---|---|---|---|
| 定価 | 19,800円 | 18,700円 | 19,800円 | 18,700円 |
| 重量 | 198g(27.0cm) | 255g (27cm)※本家商品ページより | 227g | 265g(28cm) 本家商品ページより 実測 222g(25.5cm) |
| 厚さ | かかと部分37.5m 前足部 28.5mm | かかと部分36.0mm、前足部30.0mm | かかと部分35.0mm、前足部29.0mm | かかと部分42mm 前足部34mm |
| ドロップ | 8.0mm | 6.0mm | 6mm | 8mm |
| ミッドソール素材 | FF LEAP、FF BLAST PLUS、カーボンプレート | LIGHTSTRIKE2.0 LIGHTSTRIKE PRO ENERGY RODS(グラスファイバー製) | FUELCELL(PEBAX配合) | ZoomX+SR-02+Flyplate(カーボン) |
比較してみるとマジックスピード5の優れた点が際立ちます。
価格は対象内では最も高額となっていますが、2万円以内に抑えられている点も素晴らしいです。
比較結果①:重量からマジックスピード5 を評価
厚さの割には重量は最軽量という評価となりました。
実物を手に取ってみて感じた第一印象も「軽い」でした!
しかも、フルレングスカーボンプレートを採用されているにも関わらず軽量である点が素晴らしいと感じました。
マジックスピードシリーズの過去を振り返ってみると、バージョンの数字が奇数と偶数で共通の違いがあることを発見しました。
奇数(初代、3、5):中底(比較的薄め)
偶数(2、4):厚底
同じ中底であるマジックスピード3が220gでしたので、マジックスピード5はさらに22g軽量化されています。
しかも、マジックスピード3の厚さが31mmだったのに対して、マジックスピード5は37.5mmですのでFF LEAP採用による恩恵が大きいと感じました。
他社シューズとしては最大のライバルはアディダスのボストン13ですが、重量さ57グラム軽量である点、カーボンプレート採用となると価格差が多少高額でも性能重視であればマジックスピード5の方が重量面では良いと判断できます。
MAGICSPEED5>REBELV5>>BOSTON13>>>ZOOMFLY6
比較結果②:厚さからマジックスピード5を評価
REBEL V5やBOSTON13と比較して最も厚みがあります。
ズームフライ6は厚底なので除外しましたが、厚みに関しても厚底ランニングシューズ好きの管理人の中ではギリギリですがストライクゾーンです。
ZOOMFLY6>>>MAGICSPEED5>BOSTON13>REBELV5
マジックスピード5のサイズ感について
これまでのマジックスピードシリーズもすべて25.5cmでジャストフィットでした。
実物も25.5cmを着用しました。
過去のマジックスピードにはMEN’S WOMAN’S、ワイドと分かれておりました。
マジックスピード5ではサイズは統一となり、メタスピードトーキョーと同様にレーシングラストとなりました。
着用してみた印象ではレーシングラストはやや細みなったことで、ジャストフィットでした。
もう少し余裕があっても良いかなと思いましたが、購入するなら同一サイズにしようと思います。
幅広の方は0.5cm(ワンサイズ)大きめを選択すると良いでしょう。
以下は管理人が着用したシューズのサイズ表です、サイズ選びの参考に使ってください。
マジックスピード5 のミッドソールについて
構成はFF LEAP 、FF BLAST PLUS、カーボンプレートとなります。
・FF LEAP
詳しくはメタスピードトーキョーやメタスピードレイの記事で書いていますのでそちらをご参照ください。


2025年11月時点でのアシックス最上位のミッドソール素材です。
特徴は柔らかく軽量で反発性が高い素材となっています。
柔らかすぎる一面もあるのでメタスピードレイを使用するランナーさんはあまり見かけません。
マジックスピード5でもインソール側にFF LEAPを採用しており、アウトロール側のFF BLAST PLUSと分かれている点については安定性を担保することが目的かと感じました。
実際に着用してみて、フォアフット着地だと柔らかさと反発性を感じることができました。
前作と比較して薄くなったので、着地時に地面からの情報が分かりやすくなり薄底に近い感覚で走れます。
・FF BLAST PLUS
マジックスピードシリーズに過去モデルから採用されています。
管理人はマジックスピードシリーズは2を除いてすべて所有してきています。
FF BLAST PLUSの感想は、やや硬めで安定性が高いミッドソール素材という印象です。
反発に関しても練習用として使用するには問題ないレベルでしたが、マジックスピード3は感触が気に入らずにすぐに知人に譲った過去があります。
すでにマジックスピード5を購入されている方のレビューを見ていると硬めだと表現されている方を見かけるので、硬く感じるのはFF BLAST PLUSの影響があるものと思われます。
ノヴァブラスト5にも採用されているFF BLAST MAXであれば迷うことなく買いでしたが、着用してみて硬さと安定性を感じることができました。。
・カーボンプレート
マジックスピードのカーボンプレートはフォアフット側が二股に分かれており、さすまた状になっているようでとても屈曲するようになりました。
カーボンの積層数がエリートモデルと比較して少なめだと感じましたし、カーボンプレートが苦手な方でも扱いやすいと感じました。
適度な推進力と安定性を感じることができます。
マジックスピード5のフィット感について
アッパーは伸縮性がありフィット感はとても良いです。
サイズ感で書きましたが、ややスリムになりましたがアッパーの伸縮性が高いので個人的には問題ないと感じています。
シューレース(靴ひも)はメタスピードと同一になり、ほどけにくく軽量です。
ライバルシューズともう少し比べてみた。
厚さ:マジックスピード5の方が1.5mm厚い
重量:マジックスピード5の方が57g軽量
プレート:
ボストンは樹脂製プレート
マジックスピード5はカーボンプレート
評価:全体的な性能面ではマジックスピード5の方が優れる。
BOSTON13は初心者からのステップアップや、マジックスピード5よりゆっくり目の速度で走るほうが向いています。
プレート内蔵ランニングシューズへステップアップしたい方にもおススメ
厚さ:マジックスピード5の方が2.5mm厚い
重量:マジックスピード5の方が29g軽量
プレート:
REBEL V5はプレートなし
マジックスピード5はカーボンプレート
評価:全体的な性能面ではマジックスピード5の方が優れる。
REBEL V5はマジックスピード5よりも負荷が低い練習向け
ミッドソールが柔らかめの感触が好きな人向け
厚さ:ズームフライ6の方が4.5mm厚い
重量:マジックスピード5の方が67g軽量
プレート:
ズームフライ6はカーボンプレート
マジックスピード5はカーボンプレート
評価:甲乙つけがたい
ズームフライ6はミッドソールを沈み込ませて推進力を最大化できるランナー向け(ストライド系)
マジックスピード5はミッドソールの沈み込みよりも足の回転数を増やしたいランナー向け(ピッチ系)
①衝撃吸収性
7.0点
マジックスピード3と比較すると大幅に向上していることを感じました。
ミッドソールにFF LEAPを採用しているので、特にフォアフットで着地した際には柔らかさを感じることができます。
同時に薄くなったことで路面からの情報を拾いやすくなりました。
沈み込みが苦手なランナーさんであれば、マジックスピード5はとてもおススメできる一足です。
②安定性
7.5点
アウトソールが細くなったことによって、前作と比較するとやや安定性は落ちたように感じます。
前作マジックスピード4はアウトソールの幅がやや広かったので安定性が高めでした。
マジックスピード5はロング走の後半にフォームが崩れてきたときに不安定になりそうだと感じました。
③反発性・推進力
8.5点
厚さが薄くなった割には反発性も推進力も大きく変わらないと感じました。
特にフォアフットで踏み込んだ際に、市民ランナーレベルでも柔らかめのカーボンプレートをしならせることができるので、推進力を感じることができるでしょう。
踏み込んだ際にミッドソールが薄くなったのでFF LEAPの反発のレスポンスが速いと感じました。
爆発的な反発ではありませんが、接地時間が短めのランナーさんだとクイックな反発を感じることができますので、強い相棒になると感じました。
④耐久性・寿命

9.5点(暫定)
アシックスのランニングシューズはどのシューズも耐久性が抜群に高いです。
ノヴァブラスト5も800kmオーバーですが、アウトソールの耐摩耗性は高いです。
FF LEAPが柔らかいミッドソール素材なので、アウトソールの摩耗よりもミッドソールの性能劣化の方が早く訪れるのではないかと思っております。
耐摩耗性では1000km使えるとは思いますが、500km程度で性能劣化は訪れると思われます。
⑤グリップ
9点
マジックスピードシリーズのアウトソールのラバーはメタスピードシリーズと同様に耐摩耗性とグリップが両立されています。
文句のつけようがないくらいしっかりとグリップします。
総合点41点/50点満点
マジックスピード5もかなりの高得点となりました。
マジックスピード5の最大の特徴は陸連公認シューズとなったことです。
前作は43.5mmと厚さ的に非公認シューズでしたが、公認シューズとなったことで学生駅伝でも使用できるようになりました。
また、短距離選手の練習用シューズとしてもマジックスピード5は扱いやすいのでおすすめです。
過去のマジックスピードシリーズとの比較
個人的には奇数番号のマジックスピードには良い思い出がありません。
マジックスピード初代:
そこそこ使い込みましたが、フォアフット着地だと硬くて弾まない印象が強く走りながらシューズからの恩恵が少なかったことを覚えています。
足作りをするために使用していました。
マジックスピード2:
所有しておらず知人のシューズを借りて使用しましたが同価格帯では当時最強と感じていました。
マジックスピード3:
期待が大きかっただけに落胆しました。
硬くてフォアフット着地だと足へのダメージが強すぎてすぐに手放しました。
マジックスピード4:
超お気に入りで現在も愛用中
巷のレビューではやや硬めといわれていますが、厚みがあるので衝撃吸収性は感じるし厚底カーボンシューズが苦手でも扱いやすい。
マジックスピード5:
マジックスピード4から買い替え候補筆頭!
着用して気に入ったら、即購入予定
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はアシックス マジックスピード5のレビュー記事を書いてみました。
・重量は198g(27.0cm)
→ マジックスピード4と比較して50g軽量化
・踵の厚さ37.5m 前足部 28.5mm ドロップ8mm
→ マジックスピード4と比較して6mm薄くなり中底シューズへ…軽量化へ寄与
・ミッドソールはメタスピードレイやトーキョー同様「FF LEAP」をミッドソール下部(アウトソール側)に採用!
・定価19,800円
→ FF LEAP採用で値上げはやむなしかもです…
適正距離:ハーフマラソンより短めの方が個人的にはおススメ
適正ランナーレベル:サブフォー~サブスリーを目指すランナー
練習用途:エリート~サブスリーランナーのポイント練習、短距離選手や中距離選手の練習用としてもおススメ!
ランナータイプ:ピッチ走法向け
着地:フォアフット
→ 前足部に多めにFF LEAPを採用しているため
6mm薄くなった点とFF LEAPを採用したことで同クラスのランニングシューズの中では最軽量を実現!
サブ3.5ランナーさんならレース用としても使えるスペックになりました。
薄くなったことで、フルマラソンで使用するよりも短めの距離の方が良いと感じました。
ハーフマラソン以下の距離の使用が個人的にはおススメです。
やや価格は上昇したものの、2万円以内にまとめるアシックスさんの企業努力には本当に頭が下がります。
巷では、初代メタスピードと同等といわれています。
厚さや柔らかさなど違いはありそうですが、性能的には同等レベルまでマジックスピードも進化したということでしょう。
現時点で販売中のADIDAS BOSTON13と比較すると、圧倒的にマジックスピード5の方が性能面では上なのは間違いないでしょう。
ボストン13は初心者からプレート内蔵シューズへのステップアップに向いていますが、マジックスピード5は更にレベルが高いランナーさんのポイント練習用や学生駅伝などの短めの距離での使用に向いています。
購入するつもりでいましたが、踏み込んだ時にもっと沈み込むシューズの方が好みなので即購入は見送ります。
エリートランナー向けのランニングシューズの中では抜群に扱いやすいのでおススメです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

