前置き
読者の皆さんは、ソーティーJAPANトレーナーはご存知でしょうか。
もし、ご存知のランナーさんはラン歴がかなり長い人だと思います。
私も一時期所有していたことがありました。
厚底ランニングシューズが販売される以前は、アシックスの薄底ランニングシューズがマラソンで隆盛を誇っておりました。
女子マラソンで当時の世界記録や金メダルを獲得した高橋尚子さんや野口みずきさんもアシックスのソーティーを専用にカスタマイズしたモデルを着用しておりました。
当時のランニングシューズ最高峰に君臨していたのがソーティーシリーズでした。
徹底的な軽量化とフィット感が特徴で、ナイキのヴェイパーフライが誕生するまではほぼ全てのエリートランナーの足元はソーティーだったと記憶しています。
その中でもソーティートレーナーは、名前の通りソーティーシリーズを履きこなすためのトレーニングモデルとして販売されていました。
最大の特徴は「反発性や衝撃吸収性が全くない」という点です。
踏み込んでもシューズからのアシスト(恩恵)は全くありません。
まさに己の足の力で進むので”足が鍛えられる”ランニングシューズでした。
他のランニングシューズと比べて、ラン後の疲労感がマシマシな印象が残っています。
今の時代とは真逆のコンセプトだったと記憶しています。
昨今は練習用のランニングシューズだとしても反発は強めです。
アシックスさんからソーティートレーナーを彷彿とさせるキワモノランニングシューズが発売されました。
それが、今回の記事の対象となっている「メタスリーク」です。

2026年8月27日に正式に発売となったので、実物を着用してきましたので記事にします。
メタスリークのチェックポイント

・重量は約129g(27.0cm)
・ スタックハイト(厚さ):かかと部29mm 前足部21mm ドロップ8mm
・ミッドソール:FF TURBO SQUARED
・価格:19,800円
・発売予定日:2026年8月27日
メタスリークは一部のショップでは販売されておりませんでした。
私はアシックス直営店で実物を着用しましたが、アルペンTOKYOやヴィクトリアでは現時点で販売されていない確率が高いです。
他社ライバルシューズを選定
類似ランニングシューズは正直見当たりません…
メタスリークはスーパートレーナーのカテゴリとは一線を画すからです。
ストイックに足を鍛えるためのランニングシューズだからです。
薄底のシューズを比較対象としていますが、ちょっと違うかもと思いながら選出しました。
比較対象①:NIKE STREAKFLY2

ストリークフライ2はカーボンプレート内蔵なので、全く以って比較対象外となりますが、一足くらいプレート内蔵を入れておこうという遊び心からです。
あくまでも参考として選出しました。
比較対象②:ADIDAS ADIZERO JAPAN9

比較対象③:NEWBALANCE FUELCELL Pvlse V1

比較対象ランニングシューズに関しても用途が「マラソン練習用」ではありませんので、METASLEEKの市場としてはかなりニッチで類似商品がないのが現時点での状況です。
比較表
![]() METASLEEK | ![]() STREAKFLY2 | ![]() ADIDAS ADIZERO JAPAN 9 | ![]() FUELCELL Pvlse V1 | |
|---|---|---|---|---|
| 定価 | 19.800円 | 26,730円 | 17,600円 | 14,850円 |
| 重量 | 129g(27.0cm) | 145g (28.0cm)※公式商品ページより | 177g(27.0cm) 本家商品ページより | 157g(24.0cm)180g(27.5cm) |
| 厚さ(スタックハイト) | かかと部分29.0mm、前足部21.0mm | かかと部分27.0mm、前足部23.0mm | かかと部分27.0mm、前足部20.0mm | かかと部分20.0mm、前足部20.0mm |
| ドロップ | 8.0mm | 4.0mm | 7mm | 0.0mm |
| ミッドソール素材 | FF TURBO SQUARED | ZoomX、カーボンプレート | LIGHTSTRIKE PRO | FUELCELL |
比較結果①:重量からメタスリークを評価
重量は129g(27.0cm)です。
他社と比較しても最軽量という結果になりました。
129gとなると、エリートランナー向けのランニングシューズと比較しても超軽量です。
薄底だったころのソーティーシリーズ並みの重量です。
FUELCELL Pvlse V1よりも厚いのに軽量であるという点が驚きしかありません。
軽量な理由は手に取ってみてすぐに分かりました。
・アッパーはモーションラップアッパー3.0を採用
→ メタスピードTOKYOのアッパーと比べるとメッシュが大きいものでした。
伸縮性はなく、通気性は抜群ですがフィット感はメタスピードと比較すると良くないです。
・FF BLAST SQUAREDのみのシンプルなミッドソール
フィット感を上げたり、アッパーを補強するような処理は行われておらず徹底的にシンプルにまとめられておりました。
比較結果②:厚さ(スタックハイト)からメタスリークを評価
かかと部29.0mm / 前足部 21.0mm ドロップ8mmです。
他社と比較すると近似値はADIZERO JAPAN9が近似値となります。
ADIZERO JAPAN9の方がアッパーのフィット感は高く扱いやすさがあります。
メタスリークはサポート性は一切そぎ落とされているため、徹底的に足を鍛えるための一色と感じました。
JAPAN9で採用されているミッドソール素材「LIGHTSTRIKE PRO」は比較的柔らかめで反発が強めの印象です。
例えやすい表現だと野球やテニスだと軟式ボールに近い感覚です。
メタスリークで採用されている「FF TURBO SQUARED」は比較的硬めで硬式ボールに近いの印象です。
実物を着用してみて、昨今の柔らかめなランニングシューズに慣れた人からするとかなり硬めだと感じるでしょう…
サポートするような機能もないので、履きながら足を鍛えることができます。
しかし、過去のソーティートレーナーと比較すると、反発性があると感じました。
新時代の足を鍛えることに特化したランニングシューズの形を再認識しました。
METASLEEKのサイズ感について
25.5cmを着用しましたが、つま先(ボックス周り)あたりが少し小さめでした。
26.0cmにしてみましたが、好印象でした。
足幅が気になる方は今後ワイドサイズも販売されるようなので少し待たれた方が良いです。
メタスピードシリーズはほとんど25.5cmを着用しております。
参考に管理人が着用したランニングシューズは以下の通りです。
メタスリーク のミッドソールについて
構成はFF TURBO SQUAREDです。
※METASLEEKにはプレートは内蔵しておりません。
FF TURBO SQUAREDは管理人は「メガブラスト」、「ソニックブラスト」、「ノヴァブラスト6」で着用した経験があります。
特性としては硬いけど、良く弾む素材という印象です。
ボールで例えやすい表現だと、硬式ボールと似たような印象です。
上位モデルのメタスピードで最近採用されている「FF LEAP」は軟式ボールと似た印象です。
FF LEAPだとかなり柔らかめなので、カーボンプレートがないと安定しないそうなので、FF TURBO SQUAREDを採用したようです。
FF TURBO SQUAREDは、過去モデルであるメタスピードプラスシリーズで採用されていた「FF TURBO+」のコストダウン版であるという認識です。
着用してみて感じたのは、過去のソーティートレーナーと比較すると随分と弾む印象です。
そして、とても軽い!!!
当たり前ですが、当時のサブスリーランナーご用達シューズであるターサージールやルナスパイダー、タクミセンよりも弾みます。
だけど、昨今の厚底ランニングシューズのように足を守ってくれるかというとそうではないです。
厚底ランニングシューズに慣れた管理人からすると、メタスリークを履きこなすには鍛錬が必要だと感じました。
まさに、自分の足を鍛えることに特化したランニングシューズです。
①衝撃吸収性
3.5点
多少の衝撃吸収性はあります。
ソーティージャパントレーナーは全く衝撃吸収性がありませんでしたので、足を鍛えるモデルとはいえ例話の時代では最低限の衝撃吸収性が必要であるというアシックスさんの意志は感じました。
ストイックに地力を鍛えるには最適なモデルである分、衝撃吸収性は最低限しか備わっていないという事でしょう。
衝撃吸収性は低めですが、地面とのダイレクト感を感じることができます。
②安定性
4.0点
ストイックに足を鍛えるモデルなので、サポートする機能はほぼありません。
アッパーは足をサポートする機能はなく、ミッドソールにシャンク等のプレートも非装備なので厚さの割には安定性は低めと評価しました。
言い方を変えると、裸足に近い感覚で走る事ができるので体幹を鍛えるという観点でもメタスリークは適していると感じました。
③反発性・推進力
3.5点
これまで書いてきているように、メタスリークはストイックに足を鍛えるモデルです。
シューズからの恩恵はほとんど受けられません。
シューズを曲げようとすると簡単に曲がるので、言い方を変えると地面との一体感を感じることができるため、体幹も含めて鍛えることができます。
④耐久性・寿命
9.0点(暫定)

アシックスのランニングシューズは全般的にアウトソールの耐摩耗性は高いです。
最上位のメタスピードシリーズに至っても、他社のランニングシューズと比較して耐摩耗性は高いです。
また、METASLEEKの場合はミッドソールの性能劣化が仮にあったとしても足を徹底的に鍛えることに特化しているため、寧ろ好都合ともいえます。
シューグーのような補修材を使って、アッパーがボロボロになるまで履きつぶしても良いと個人的には思います。
アッパーが超薄いので、アウトソールやミッドソールより先に破れてしまうのではないかと思われます。
⑤グリップ
9.0点(暫定)
マジックスピードやメタスピードシリーズのグリップは個人的には最高と思っております。
METASLEEKに関しても、アウトソールのラバーを見るとメタスピードシリーズと同様なので問題ないと思われます。
総合点29.0点/50点満点 → 軽量特別加点10点
129gはトレーニングモデルの中では、他社を追随させない軽さです。
エリートランナー向けの超軽量ランニングシューズと同等の軽さであることが驚きです。
脅威の軽さで10点加点して39点となります。
徹底的に無駄やアシスト機能を省いた結果、軽さという武器以外は何も備えていないに近いのは潔さすら感じます。
ここ数年色々なランニングシューズを着用してレビューを書いてきましたが、ここまで徹底されたモデルはありません。
それだけメタスリークはニッチな市場に向けた商品です。
これから更なる記録アップにストイックに取り組むランナーさんには手に取っていただきたいと思います。
逆にファンラン系のランナーさんが手を出すにはハードルが高いです。
何もサポートする機能がないので、怪我(故障)に関するリスクも他のトレーニングモデルと比較すると格段に高くなりますので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はASICS METASLEEKに関するレビュー記事を書いてみました。
・重量は約129g(27.0cm)
・ スタックハイト(厚さ):かかと部29.0mm / 前足部 21.0mm ドロップ8mm
・ミッドソール:FF TURBO SQUARED
・価格:19,800-
実物を着用してみて、徹底的に足を鍛えることに最適化した硬派でストイックなランナーさんだけが扱うことができるランニングシューズであると感じました。
METASLEEKに関しては、超軽量という点だけで軽いノリで購入すると後悔するでしょう。
昨今のランニングシューズと比較して、サポートする機能は少ないです。
しかし、体幹を含めて総力を徹底的に上げたいと考えるランナーさんを支援できるランニングシューズであると感じました。
個人的にはソーティートレーナーは走っていて楽しいランニングシューズではありませんでした。
しかし、サブスリーの練習をする中で大きく役に立ったのは間違いありません。
脚力もそうですが、足底も鍛えられた記憶があります。
ソーティートレーナーが令和の時代に蘇ると、METASLEEKとなるのだと感じました。
ストイックに走力を鍛えたいという方以外にはおススメできないランニングシューズです。
逆にストイックに走力に磨きをかけたいランナーさんにとっては唯一無二の相棒となる事でしょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。