前置き

管理人が好みのランニングシューズは、ミッドソールが柔らかいシューズです。
HOKAのランニングシューズは、安定性は優れているもののミッドソールが硬めなシューズが多く、管理人に刺さるランニングシューズはほとんどありません。
CIELO X1 2.0(シエロX1 2.0)を着用してみて、想定より柔らかくよく弾むシューズへと進化しており、HOKAのシューズも悪くないと思うようになりました。
最高峰は「CIELO X1 2.0」ですが、同じくハイエンドシューズとしてROCKETもありました。
これまでノーマークでしたが、周りの評判も良いのでレビュー記事を書いてみることにしました。
今回はホカオネオネ ロケット X3に関して、記事にしていきます。
ホカオネオネ ロケット X3のチェックポイント
・厚さ:かかと部 41mm 前足部 34mm ドロップ7mm
ワールドアスレティックスの承認品リストに掲載されているので、陸連公認レースでエリートランナー型着用することが認められています。
・重量:226g(28.0 cm片足重量)
→ 前作より軽量されているそうです。
・価格:30,800円
・ミッドソールは、 カーボンプレート&2層構造PEBAフォーム
→ とても扱いやすい反発と衝撃吸収性でした。
競合シューズ選出
比較対象①:NEWBALANCE FUELCELL SUPERCOMP ELITE V5

比較対象②:PUMA FAST-R NITRO ELITE 3

比較対象③:ADIDAS ADIZERO ADIOSPRO4

比較対象④:ASICS METASPEED EDGE TOKYO

各社の同等スペックの向けランニングシューズと比較します。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() ROCKET X3 | ![]() FUELCELL SC ELITE V5 | ![]() FAST-R NITRO ELITE3 | ![]() ADIDAS ADIOSPRO4 | ![]() メタスピードエッジトーキョー | |
|---|---|---|---|---|---|
| 定価 | 30,800円 | 29,700円 | 38,500円 | 28,600円 | 29,700円 |
| 重量 | 226g(28.0cm片足重量) | 214g(28 cm片足重量)海外サイトのリーク情報より | 170g (27.0cm)※本家商品ページより | 200g(27.0cm) 実測:176g(25.0cm) | 170g (27.0cm)※本家商品ページより |
| 厚さ | かかと部 41mm 前足部 34mm | かかと部 40mm 前足部 32mm | かかと部分40.0mm、前足部32.0m | かかと部分39mm、前足部33mm | かかと部分39.5mm?、前足部34.5m? ※前作メタスピードパリの厚さを参考値として入れてます。 |
| ドロップ | 7.0mm | 8.0mm | 8.0mm | 6mm | ドロップ: 5mm |
| ミッドソール素材 | 2層構造PEBAフォーム カーボンプレート | FUELCELL(PEBAX 100%) ENERGY PLATE(カーボン) | NITROFOAM ELITE、PWRPLATE(カーボンプレート) | LIGHTSTRIKE PRO /ENERGYRODS 2.0 (カーボン製) | FF LEAP / カーボンプレート |
比較結果①:重量からROCKET X3を評価
226g(28.0cm片足重量)です。
比較対象内では、最重量という評価となりました。
同じくPEBAXを採用しているNEWBALANCE SC ELITE V5よりやや重いです。
41mmと最も厚い点のでやむなしという感じです。、
比較結果②:厚さからROCKET X3を比較
かかと部 41mm 前足部 34mmとなります。
比較対象内の中では最も厚底ということになります。
※ROCKET X3はワールドアスレティックス承認リストに含まれているので、陸連公認レースでトップアスリートの使用が認められています。
ROCKET X3のサイズ感について
25.5cmでジャストフィットでした。
HOKAのランニングシューズは全て25.5cmでジャストフィットです。
↓は管理人がレビューした代表的なシューズのサイズです。
ホカ ロケット X3のミッドソールについて
構成は、2層構造PEBAフォーム+カーボンプレートです。
・2層構造PEBAフォーム
2層で硬さを変更したPEBAXが採用されています。
主に前足部の上部に採用されているややオフホワイトなミッドソールが、柔らかめで前足部での着地時の衝撃吸収性が高く、反発性の良さを感じられました。
・カーボンプレート
他社と比べるとやや硬めですが、シエロ エックス1 2.0よりやや屈曲しやすいプレートになっており、同じく前足部着地の際は安定性と推進力をサポートしてくれます。
他社シューズで例えるとメタスピードエッジパリに近い感覚です。
エッジトーキョーはもっと柔らかく弾む印象ですが、万人に対して扱いやすいという点では、ロケット エックス3に軍配が上がると感じました。。
ロケット エックス3のフィット感について
海外製のシューズの中では、良い方かと感じました。
踵ぬけするような感覚はなく、前足部のボックス周りのフィット感も悪くありません。
シエロ エックス1 2.0との比較


シエロ エックス1 2.0:爆発的な反発と推進力がありますが、ロケット X3と比較すると安定性に欠けます。
ロケット X3:反発や推進力はマイルドですが、安定性が高く扱いやすいです。
最近のHOKAエリートランナー向けのランニングシューズは、管理人好みに進化しました。
やや柔らかめの感触があります。
いずれのシューズもフォアフットが推奨です。
踵着地でも使えるとすれば、ロケット エックス3は使えなくはないです。
しかし、両モデルとも前足部着地でないとカーボンプレートの恩恵を受けられませんのでおススメはできませんが…
①衝撃吸収性
8.5点
シエロ X1 2.0と同等の評価となりました。
管理人はフォアフット着地なのですが、ちょうどいい感じに衝撃を吸収してくれる印象でした。
HOKAは以前と比べて柔らかくなったものの、やや硬めではあります。
しかし、以前のようなまったく沈まない硬さではなくマイルドに衝撃を吸収してくれるので、メタスピードパリレベルの柔らかさになったと感じました。
②安定性
8.5点
ホカのシューズは安定性は良いです。
エリート向けシューズの中では、他社と比較して安定性は高いと感じます。
ROCKET X3に関しても同様に安定性は信頼できるレベルです。
カーボンシューズが初めての人でも使える安定性と感じます。
③反発性・推進力
7.5点
弾む感覚も推進力も感じられますが、他社のエリートランナー向けランニングシューズと比較するとやや弱いかと感じました。
それはカーボンシューズに慣れたからこそ感じる点であり、カーボンシューズ初心者の方がロケット X3を着用するのであれば、馴染みやすそうだと感じました。
過剰過ぎない反発力だからこそ、万人受けしやすいと感じました。
④耐久性・寿命
7点(暫定)
HOKAのシューズは耐久性があまり高くないと聞きます。
アウトソールは割と厚めですが、耐摩耗性が低いのかなと感じています。
ということで、暫定としました。
⑤グリップ

9点(参考)
着用した印象では、しっかりとグリップするので特に不満はありません。
総合点40点/50点満点
点数はやや高めです。
個人的には無難なシューズにまとまっていると感じました。
性能面で尖っている点はありませんが、全般的にバランスよくまとまった一足と感じました。
エリートランナーが着用すると全般的に物足りなさを感じるかもしれませんが、サブスリーレベルの市民ランナーさんであればスペック上は十分だと感じました。
個人的にはHOKAのランニングシューズの中では最も気に入りました。
クセがないのので、初めてのカーボンシューズとして推せるランニングシューズです。
管理人は個人的には買いませんが、クセが少ない万人受けするカーボンシューズとなっているので、プレートなしからカーボンプレート内蔵シューズへとステップアップしたいランナーさんにおススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はHOKA ONEONE ROCKET X3のレビュー記事を書いてみました。
・厚さ:かかと部 41mm 前足部 34mm ドロップ7mm
→ワールドアスレティックスの承認品リストに掲載されているので、陸連公認レースでエリートランナー型着用することが認められています。
・重量:226g(28.0 cm片足重量)
→ 前作より軽量されているそうです。
・価格:30,800円
・ミッドソールは、 カーボンプレート&2層構造PEBAフォーム
・クセが少ないので初めてのカーボンランニングシューズにおススメ
突き抜けた性能面がないだけに、カーボンシューズに慣れたランナーさんだと面白みを感じない一足です。
しかし、視点を変えてみると万人受けしやすいので、初めてのカーボンランニングシューズとしてはおススメの一足となります。
それなりに軽量でそれなりの性能、扱いやすいのでこの一足からカーボンランニングシューズに慣れていただきたいかと思っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

