前置き
ハイペリオンエリートはブルックスのエリートランナー向けの最上位シューズとなります。

最新作であるハイペリオンエリート5が販売されたので、実物を確認してきました。
正直ブルックスのシューズは個人的には好みではありません。
最大の理由は、ミッドソールが他社と比較して硬めだからです。
安定性は高いのですが、個人的に硬めのシューズは履きこなせません。
今回はBROOKS HYPERION ELITE 5に関して記事にしていきます。
ブルックス ハイペリオンエリート 5のチェックポイント
・厚さ:かかと部 40mm 前足部 32mm ドロップ8mm
→ 前作と変更なし
・重量:195g(27.0 cm片足重量)
→ 前作HYPERION 4PBより10g軽量化
・価格:42,900円
→ エリート向けモデルの中でも高額
・ミッドソールは、 カーボンプレート& DNA GOLD(PEBAX)
競合シューズ選出
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:NEWBALANCE FUELCELL SC ELITE V5

比較対象②:PUMA FAST-R NITRO ELITE3

比較対象③:ADIDAS ADIOSPRO4

比較対象④:ASICS METASPEED SKY TOKYO

各社の同等スペックの向けランニングシューズと比較します。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
HYPERION ELITE5 | ![]() FUELCELL SC ELITE V5 | ![]() FAST-R NITRO ELITE3 | ![]() ADIDAS ADIOSPRO4 | ![]() メタスピードスカイトーキョー | |
|---|---|---|---|---|---|
| 定価 | 42,900円 | 29,700円 | 38,500円 | 28,600円 | 29,700円 |
| 重量 | 195g(27.0cm片足重量) | 214g(28 cm片足重量)海外サイトのリーク情報より | 170g (27.0cm)※本家商品ページより | 200g(27.0cm) 実測:176g(25.0cm) | 170g (27.0cm)※本家商品ページより |
| 厚さ | かかと部 40mm 前足部 32mm | かかと部 40mm 前足部 32mm | かかと部分40.0mm、前足部32.0m | かかと部分39mm、前足部33mm | かかと部分39.5mm?、前足部34.5m? ※前作メタスピードパリの厚さを参考値として入れてます。 |
| ドロップ | 8.0mm | 8.0mm | 8.0mm | 6mm | ドロップ: 5mm |
| ミッドソール素材 | DNA GOLD(PEBAX) カーボンプレート | 「FUELCELL(PEBAX 100%)」「ENERGY PLATE(カーボン)」 | NITROFOAM ELITE、PWRPLATE(カーボンプレート) | LIGHTSTRIKE PRO /ENERGYRODS 2.0 (カーボン製) | FF LEAP / カーボンプレート |
比較結果①:重量からHYPERION ELITE 5を評価
195g(27.0cm片足重量)です。
比較対象内では、中間程度の重量という評価となりました。
同じくPEBAXを採用しているNEWBALANCE SC ELITE V5と比較してやや軽いです。
エリート向けランナーシューズの重量としては、標準的だと感じています。
比較結果②:厚さからハイペリオンエリート5を比較
かかと部 40mm 前足部 32mmとなります。
比較対象内の中では、標準的です。
NEWBALANCE SC ELITE V5とスペックは同等となります。
ワールドアスレティックス承認リストに含まれているので、陸連公認レースでトップアスリートの使用が認められています。
ブルックス ハイペリオンエリート5のサイズ感について
25.5cmでジャストフィットでした。
↓は管理人がレビューした代表的なシューズのサイズです。
HYPERION ELITE 5のミッドソールについて
構成は、DNA GOLD(PEBAX)+カーボンプレートです。
・DNA GOLD(PEBAX)
他社でもPEBAXは採用されていますが、他社とは特性がやや異なります。
BROOKSでは、やや硬めで安定性重視となっているように感じます。
他社代表格として、NEWBALANCE FUELCELLでもPEBAXが採用されておりますが、特性は柔らかめです。
HOKAでもPEBAXが採用されていますが、BROOKSよりやや柔らかめです。
BROOKSの場合は、筋肉量が多めのランナーであれば、反発を活かすことができそうですが、管理人用に筋肉量が少なめのランナーだと厳しいと感じました。
・Speed Vault Race+(カーボンプレート)
他社と比べるとやや硬めです。
推進力を活かすにはかなりの筋力が必要に感じます。
ハイペリオンエリート5のカーボンプレートをしならせるには、フルマラソン2時間40分以内のレベルじゃないと厳しいように感じます。
少なくても管理人には扱いきれそうもありません。
HYPERION ELITE 5のフィット感について
やや踵が抜けるような印象でした。
外国製のシューズではありがちなので、そこまで気にしません。
ボックス(つま先部)周りに関しても、やや余裕を感じるので神経質な人だと走りながらつま先部が浮く感覚が違和感と感じるかもしれません…
①衝撃吸収性
4点
前作のHYPERION ELITE 4PBよりは柔らかくなったように感じます。
しかし、個人的には大きく進化した印象はありません。
メタスピードパリのようにやや硬めでも意外と疲れないシューズであれば良いですが、あまりにも硬いので管理人の筋力では使いこなそうとすると疲れてしまいます。
ブルックスのランニングシューズ全般でいえることですが、PEBAX採用している割には他社より硬めだと感じています。
②安定性
7点
ミッドソールが硬めなので、安定性は高めです。
他社のモデルでは、柔らかくても安定性が高いシューズがあるので違いを感じます。
前足部、踵、フラット着地でも同じく安定性は優れている印象です。
エリート向けランニングシューズの中でも安定性は良い方なので、安定性重視のランナーさんであれば選択肢の一つになります。
③反発性・推進力
7.5点
前作より進化をしたかもしれませんが、個人的にはあまり感じません。
硬めなので、個人的な好みではないため楽しさを感じません。
筋力があるランナーさんで使いこなせれば、評価は大幅に変わるかもしれませんが、管理人の走力での評価は低めです。
④耐久性・寿命
7点(暫定)
ミッドソールの硬度が硬いので、性能劣化の観点では劣化しにくいシューズのはずです。
しかし、ブルックスのエリートランナー向けシューズは低寿命といわれていましたので、あくまで暫定とさせてください。
⑤グリップ

9点(参考)
使用してみた印象では特に違和感はありませんでした。
前作よりアウトソールの形状はバージョンアップされており、特に雨天時のグリップは改善されてそうです。
総合点34.0点/50点満点
前作と比較して点数は大して変わらない結果となりました。
見た目は大きく変化した印象でしたが、着用してみた印象は前作と大きな評価に変更なしとなりました。
BROOKSランニングシューズの特徴として、硬めで安定性重視だと感じていましたが同様の印象を感じました。
管理人の好みは柔らかめのシューズなので、正反対となるので辛口評価となりました。
特に以下の点に関してはネガティブな評価となりました。
費用対効果であれば、私は他社シューズを購入します。
ストライド系ランナーで筋肉量が多めのランナーさんであれば使いこなせるかもしれません。
その場合は推進力を活かせるので、価格に見合う価値があるかもしれませんが、前作との大きな違いを感じないので、定価が安めな前作を推奨します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はBROOKS HYPERION ELITE5のレビュー記事を書いてみました。
・厚さ:かかと部 40mm 前足部 32mm ドロップ8mm
→ 前作と変更なし
・重量:195g(27.0 cm片足重量)
→ 前作HYPERION 4PBより10g軽量化
・価格:42,900円
→ エリート向けモデルの中でも高額
・ミッドソールは、 カーボンプレート& DNA GOLD(PEBAX)
・前作と比べて高額化した割には性能向上は感じられず…
かなり高額な割には、特筆した性能向上は感じられませんでした。
また、体重が重めでストライドランナー出なければ使いこなすのは難しいです。
軽量でピッチ系ランナーさんであれば、他社シューズを推奨します。
安定性に関しては優れていますが、他に関しては管理人には刺さるポイントがありませんでした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

