前置き
以前はHOKAのランニングシューズに関するイメージは良くありませんでした。
・硬い
・反発を感じない(弾まない)
クリフトンやボンダイは個人的には好みではありません。
初代のシエロX1やスカイワードも硬めなので、HOKAに関するイメージは良くありませんでした。
管理人の好みは真逆で、柔らかめで弾む感覚のシューズを好みます。
CIELO X1 2.0あたりから評価が変わり、履かず嫌いだと痛感した一足でした。
かなり柔らかめの感触に代わりました。
ROCKET X3に関しても、以前のモデルと比べて柔らかく弾む感じで扱いやすくなった印象です。
マッハX3に関しても、ロケットX3のような扱いやすさはそのままなのか気になりました。
今回は「HOKA ONEONE MACH X3」に関して記事にしていきます。
ホカ マッハX3のチェックポイント

・厚さ:かかと部 44mm 前足部 39mm ドロップ5mm
・重量:288g(28.0 cm片足重量)
・価格:25,300円
・ミッドソールは、 SCF EVAとPEBAフォームの2層構造+PEBAXプレート
他社だとスペック的に似ているのはブルックス ハイペリオンマックス3やアシックスのソニックブラストあたりでしょうか…
マッハX3も樹脂製(PEBAX)プレートが採用されています。
競合シューズ選出
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:BROOKS HYPERION MAX3
近日記事公開予定
比較対象②:ASICS SONICBLAST

比較対象③:ADIDAS ADIZERO EVO SL

比較対象④:NIKE ZOOMFLY 6

価格差はメーカによってありますが、可能な限りに多様な性能のシューズでまとめてみました。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() マッハX3 | ![]() ハイペリオンマックス3 | ![]() ソニックブラスト | ![]() EVO SL | ![]() ズームフライ6 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 定価 | 25,300円 | 28,600円 | 22,000円 | 19,800円 | 18,700円 |
| 重量 | 288g(28.0cm片足重量) | 280g(27.0cm片足重量) | 256g(27 cm片足重量) | 224g(27.0cm)公式サイトより | 265g(28cm) 本家商品ページより 実測 222g(25.5cm) |
| 厚さ | かかと部 44mm 前足部 39mm | かかと部 46mm 前足部 40mm | かかと部 46mm 前足部 38mm | かかと部分38.5mm、前足部32mm | かかと部分42mm 前足部34mm |
| ドロップ | 5.0mm | 6.0mm | 8mm | 6.5mm | 8mm |
| ミッドソール素材 | SCF EVA、PEBAX+PEBAXプレート | DNA GOLD(PEBAX)+ 樹脂製プレート | FF TURBO SQUARED、 FF BLAST MAX+ASTROPLATE(樹脂製) | LIGHTSTRIKE PRO | ZoomX+SR-02+Flyplate(カーボン) |
比較結果①:重量からマッハ X3を評価
288g(28.0cm片足重量)です。
比較対象内では、ハイペリオンマックス3とほぼ同等で重いという評価となりました。
着用してみた印象としても重さを感じました。
同等の厚みのソニックブラストと比較しても重いです…
しかし、不思議なもので扱いやすさがあるので、着用した印象はあまり重さを感じませんでした。
比較結果②:厚さからマッハ X3を比較
かかと部 44mm 前足部 39mmとなります。
比較対象内の中では、ソニックブラストやハイペリオンマックス3と同様厚めです。
超厚底ですが、実際に着用してみると厚さを感じないくらい安定性が高いです。
また、ソニックブラストやハイペリオンマックス3と比較すると柔らかく感じます。
ズームフライ6ほど柔らかくはありませんが、適度な扱いやすさを感じる柔らかさなので個人的には気に入りました。
マッハ X3のサイズ感について
25.5cmでジャストフィットでした。
↓は管理人がレビューした代表的なシューズのサイズです。
MACH X3のミッドソールについて
構成は、SCF EVAとPEBAX2層構造に+PEBAXプレートが内蔵されています。

ステップスポーツさんの紹介動画から画像を拝借しました。
・SCF EVA
主にかかと部に採用されており、従来のHOKAのシューズを連想する硬めで安定感高めの素材となっています。
・PEBAフォーム(PEBAX)
HOKA以外にもNEWBALANCEやBROOKSさんなど色々なメーカーでも採用されているミッドソール素材です。
特徴としては柔らかくよく弾みます。
メーカによって発泡率を変えていると思われ、3社の中ではNEWBALANCEさんが最も柔らかく弾む印象です。
HOKAさんはNEWBALANCEさんよりで柔らかめで弾みます。
BROOKSさんは硬めであまり弾みません。
・PEBAXプレート
単なるプラスチックプレートだと割れてしまうので、PEBAXプレートにすることで柔軟性と推進力をプラスしています。
プレート自体が硬すぎないので、扱いやすい点が気に入りました。
比較対象内ではソニックブラストもアストロプレートと呼ばれる樹脂製プレートが内蔵されていますが、似たような屈曲性でした。
カーボンより柔らかく、ボストン13やタクミセン11より硬めと感じました。
MACH X3のフィット感について
ボックス周りもヒールカップのホールド性も良かったです。
HOKAのシューズは日本人でも使用者が多いのはフィット感が良いからだと感じました。
重量が重い割には重さを感じなかったのは、フィット感が良かったからと感じています。
①衝撃吸収性
8.5点
ロケットX3やCIERO X1 2.0と同等の衝撃吸収性です。
管理人はフォアフット着地なのですが、柔らかくて弾むPEBAフォームとの相性は抜群でした。
過剰過ぎない衝撃吸収性なので、体幹や足首周りが弱めのランナーさんでも扱いやすさを感じることができます。
ズームフライ6>>EVO SL>マッハ3>>ソニックブラスト>ハイペリオンマックス3
②安定性
7.5点
44mmと超厚底ですが、安定性も高めです。
踵着地の場合は特に硬めのSCF EVAの恩恵で優れた安定性を感じられます。
かといって、前足部着地でもここまで安定性があれば文句はありません。
③反発性・推進力
7点
樹脂製プレートによる推進力は高めです。
カーボンプレートを採用しているズームフライ6と同等レベルではないかと感じるレベルです。
ソニックブラストでも同様に感じましたが、樹脂製プレートでも1年前の他社モデルと比較しても推進力は増したように感じます。
サブフォーレベルの方ならレース用として使ってもおススメです。
④耐久性・寿命
7点(暫定)
HOKAのシューズは耐久性が低めと聞きます。
アウトソールのラバーは厚めですが、耐摩耗性が低いのかもしれません。
HOKAのシューズを長期使用したことがありませんので、あくまで暫定とさせてください。
⑤グリップ
9点(参考)

着用した印象ではしっかりとしたグリップを感じました。
総合点39点/50点満点
意外と高得点となりました。
個人的にはミッドソールの柔らかさと弾み方が気に入りました。
ソニックブラストやハイペリオンマックス3も同様に樹脂製プレートなのですが、これらは硬すぎて扱いにくさを感じました。
マッハX3はその点で管理人との相性の良さが点数に反映された形となりました。
しかし、価格面がスペックの割にはやや高めなので、マイナス2点減点で37点としたいところです。
費用対効果であれば、私は他社シューズを購入します。
ズームフライ6やマジックスピード4の方が1万円以上安く性能面でも満足できます。
このクラスのシューズだと2万円以上は出したくないですが、世の中のインフレの波には抗えないレベルに来ているということですね…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はHOKA ONEONE MACH X3のレビュー記事を書いてみました。
・厚さ:かかと部 44mm 前足部 39mm ドロップ5mm
・重量:288g(28.0 cm片足重量)
→ 他社と比較して重めですがフィット感が良いので重さはあまり感じません。
・価格:25,300円
→ はっきり言って高い!
・ミッドソール:、 SCF EVA PEBAフォーム+PEBAXプレート
・感触は気に入ったものの、高額な点が残念…
軽量でピッチ系ランナーさんにはおススメの一足です。
特にフォアフット着地のランナーさんとの相性は抜群です。
エリート向けモデルの中ではロケットX3やメタスピードエッジパリと似た印象です。
安定性と衝撃吸収性が両立されており、過剰に柔らかくはないものの硬くはないのでしっかり衝撃を吸収し反発を感じることができます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


