前置き

ハイペリオンマックス3はブルックスの上位シューズとなります。
最上位のハイペリオンエリート5はミッドソールにカーボンプレート(Speed Vault Race+)が採用されておりますが、ハイペリオンマックス3では樹脂製プレート(Speed Vault)が採用されており、敷居がやや低くなっております。
ハイペリオンエリート5は硬くて、エリート向けモデルという印象です。
ハイペリオンマックス3は実物を着用してみて、扱いやすさを感じました。
今回はBROOKS HYPERION MAX3に関して記事にしていきます。
ブルックス ハイペリオンマックス 3のチェックポイント
・厚さ:かかと部 46mm 前足部 40mm ドロップ6mm
→ 公式ではドロップのみの表示のため他のサイトを参考にしました。
・重量:280g(27.0 cm片足重量)
・価格:28,600円
→ 他社より高額
・ミッドソールは、 樹脂製プレート& DNA GOLD(PEBAX)
過去のハイペリオンマックスシリーズは厚さが中底程度でしたが、今作にて超厚底シューズへと進化しました。
競合シューズ選出
ライバルとして挙げられるのは以下のシューズです。
比較対象①:ASICS SONICBLAST

比較対象②:HOKA MACH X3
近日記事公開予定
比較対象③:ADIDAS ADIZERO EVO SL

比較対象④:NIKE ZOOMFLY 6

今回はソニックブラスト以外の選考は迷いました。
樹脂製プレート内蔵シューズは、ニューバランスだとFUELCELL PROPELシリーズやアディダスだとボストンシリーズが該当します。
これらのシューズは厚さがハイペリオンマックスと比較すると1cmも薄くなる点と廉価である点で違いが大きいのでこれまで着用してきた印象で近いシューズを選定しましたので、ご了承ください。
比較表
本家サイトなどを参考に比較したスペックシートを作成してみました。
![]() ハイペリオンマックス3 | ![]() ソニックブラスト | マッハX3 | ![]() EVO SL | ![]() ズームフライ6 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 定価 | 28,600円 | 22,000円 | 25,300円 | 19,800円 | 18,700円 |
| 重量 | 280g(27.0cm片足重量) | 256g(27 cm片足重量) | 288g(28.0cm) | 224g(27.0cm)公式サイトより | 265g(28cm) 本家商品ページより 実測 222g(25.5cm) |
| 厚さ | かかと部 46mm 前足部 40mm | かかと部 46mm 前足部 38mm | かかと部分44.0mm 前足部39.0mm | かかと部分38.5mm、前足部32mm | かかと部分42mm 前足部34mm |
| ドロップ | 6.0mm | 8mm | 5.0mm | 6.5mm | 8mm |
| ミッドソール素材 | DNA GOLD(PEBAX)+ 樹脂製プレート | FF TURBO SQUARED、 FF BLAST MAX+ASTROPLATE(樹脂製) | SCF EVA、PEBAX+PEBAXプレート | LIGHTSTRIKE PRO | ZoomX+SR-02+Flyplate(カーボン) |
比較結果①:重量からHYPERION MAX 3を評価
280g(27.0cm片足重量)です。
比較対象内では、最も重いという評価となりました。
同等の厚みのソニックブラストと比較しても重いです…
価格も高額なので、もう少しブルックスさんには頑張ってほしいものです。
比較結果②:厚さからハイペリオンマックス3を比較
かかと部 46mm 前足部 40mmとなります。
比較対象内の中では、ソニックブラストと同様厚めです。
超厚底ですが、実際に着用してみると厚さを感じないくらい安定性が高いです。
感触としては、ソニックブラストと似ています。
ブルックスハイペリオンマックス3のサイズ感について
25.5cmでジャストフィットでした。
↓は管理人がレビューした代表的なシューズのサイズです。
HYPERION MAX3のミッドソールについて
構成は、DNA GOLD(PEBAX)+樹脂製プレート(Speed Vault)です。
・DNA GOLD(PEBAX)
他社とは特性がやや異なります。
BROOKSでは、やや硬めで安定性重視となっているように感じます。
他社代表格として、NEWBALANCE FUELCELLでもPEBAXが採用されておりますが、特性はBROOKSと比較すると柔らかめです。
HOKAでもPEBAXが採用されていますが、同様にやや柔らかめです。
BROOKSの場合は、筋肉量が多めのランナーであれば、反発を活かすことができそうですが、管理人用に筋肉量が少なめのランナーだと厳しいと感じました。
ミッドソールが柔らかくて弾む感じが苦手で安定性重視であればBROOKSの特性はベストといえます。
・Speed Vault (樹脂製プレート)
樹脂製プレートの割にはやや硬めです。
ソニックブラストもやや硬めと感じましたが同様の印象です。
例えばADIDASだとタクミセン11やボストン13でも樹脂製のプレートが採用されておりますが、ハイペリオンマックス3やソニックブラストと比較すると柔らかいです。
サブフォーレベルのランナーさんでも扱いやすいと感じました。
HYPERION MAX3のフィット感について
HYPERION ELITE5と同様にやや踵が抜けるような印象でした。
外国製のシューズではありがちなので、そこまで気にしません。
ボックス(つま先部)周りに関しても、やや余裕を感じるので神経質な人だと走りながらつま先部が浮く感覚が違和感と感じるかもしれません…
①衝撃吸収性
6点
HYPERION ELITE 5よりは厚みが増した分柔らかく感じます。
やや硬めですが、マジックスピード4に近い感触なので嫌いではありません。
比較対象内ではソニックブラストに近い感覚で硬めですが、反発もそこまで高くないので扱いやすいです。
ブルックスのランニングシューズ全般でいえることですが、PEBAX採用している割には他社より硬めだと感じています。
ズームフライ6>>EVO SL>マッハ3>>ソニックブラスト>ハイペリオンマックス3
②安定性
7点
ミッドソールが硬めなので、超厚底ですが安定性は高めです。
他社のモデルでは、柔らかくても安定性が高いシューズがあるので違いを感じます。
前足部、踵、フラット着地でも同じく安定性は優れている印象です。
エリート向けランニングシューズの中でも安定性は良い方なので、安定性重視のランナーさんであれば選択肢の一つになります。
③反発性・推進力
7点
樹脂製プレートによる推進力は高めです。
カーボンプレートを採用しているズームフライ6と同等レベルではないかと感じるレベルです。
ソニックブラストでも同様に感じましたが、樹脂製プレートでも1年前の他社モデルと比較しても推進力は増したように感じます。
④耐久性・寿命
7点(暫定)
ミッドソールの硬度が硬いので、性能劣化の観点では劣化しにくいシューズのはずです。
しかし、ブルックスのエリートランナー向けシューズは低寿命といわれていましたので、あくまで暫定とさせてください。
⑤グリップ
9点(参考)

アウトソールのラバーには厚みがあり、しっかりグリップしてくれそうです。
着用した印象でも問題は感じません。
総合点36.0点/50点満点
エリート向けモデルであるハイペリオンエリート5より高得点となりました…
扱いやすさという点で評価が変わりました。
ハイペリオンマックス3は、敷居が下がったことによって扱いやすさが向上しました。
正直ブルックスのシューズ全般でいえることですが、管理人の好みではありません。
硬くて安定性重視より、やや不安定だとしても柔らかめのシューズを好むからです。
他にも…
・価格が高額である
・他社シューズと比較して特筆した特徴がない
費用対効果であれば、私は他社シューズを購入します。
ズームフライ6やマジックスピード4の方が1万円以上安く性能面でも満足できます。
ソニックブラストが特性上近いと感じましたが、価格面で6000円以上違うのでソニックブラストを選びます。
ターゲットが欧米人向けでアジア人向けではないと感じました。
仮にズームフライ6と同価格帯であったとしても、購入は見送ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はBROOKS HYPERION MAX3のレビュー記事を書いてみました。
・厚さ:かかと部 46mm 前足部 40mm ドロップ6mm
・重量:280g(27.0 cm片足重量)
→ 他社と比較して重め
・価格:28,600円
→ はっきり言って価格の割にはスペックが低い…
・ミッドソール:、 樹脂プレート& DNA GOLD(PEBAX)
・他社同等シューズと比べて高額の割には突き出た性能を感じられず…
かなり高額な割には、特筆した性能向上は感じられませんでした。
安定性に関しては優れていますが、他に関しては管理人には刺さるポイントがありませんでした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


