終わらない論争シリーズ第3弾!
今回は着地についてテーマにしてみました。
日本人の着地で一番多いのは「ヒールストライク(踵)着地」です。
踵着地のランナーも見かける機会はありますが、着地位置的には最も非効率です。
理由:接地時間が最も長くなるので、推進力が犠牲となるため
しかし、骨格や筋肉量によって個人差があるので、誰もがフォアフットが良いわけではありません。
管理人自身、走り始めた頃はフラット着地でしたが走り込んでいくうちに自然とフォームが変わっていきました。
そして、現在はフォアフットに至りましたがデメリットも当然あります
それらを踏まえてどちらが良いかを分析して記事にしてみることにしました。
フォアフット着地のメリットとデメリット
箇条書きにして纏めていきます
・接地時間が最も短くなる
・体重移動がしやすい
・スピードを維持しやすい。
読者の皆さんもダッシュをするときは、着地がフォアフット着地になっているはずです。
全力で走ると、重心が前になります。
意識せずとも着地が前足部となっているはずです。
長距離のフォアフットの場合は別の記事で書く予定ですが、真下着地を意識する必要がありますが、原理としては同じです。
一方でデメリットを挙げてみます。
・強い脚力が必要となる。
・脹脛への負担が大きい
・故障リスクが高まる
・体幹強化が必要な場合がある。
・気を抜くと足を捻りやすい(管理人はこれで小指を骨折したことがある。)
・つま先着地となるので、長時間走り続けるためには秘訣がある。
・上下動が大きくなりがち
デメリットをまとめると、足への負担が大きくなります。
管理人も足底筋膜炎、特に股関節痛には長年悩まされました。
高校の頃陸上部で現役だった頃を振り返ると1500mはフォアフットでしたが、それ以上の距離はフラット着地でした。
それだけ負荷が高いと感じたからです。
中距離でフォアフット着地をマスターしていたので、フルマラソンでのフォアフット移行は3カ月程度でマスターすることはできました。
フォアフット着地に移行するための練習
最も重要なのは真下着地です。
身体の前後の重心が真下を意識することが大事です。
踵着地の場合は前傾または後傾となっていることが大半です。
フォアフットでもやや前傾になりがちであったり、膝下を伸ばし過ぎた着地になっているランナーさんを見かけます。
ピッチやストライドを意識するより、真下着地ができていることを意識すると適正なピッチとストライドが見えてきます。
ミッドフット着地のメリットとデメリット
次にミッドフット(フラット)着地のメリットとデメリットを挙げていきます。
・フォアフットより移行難易度が低い
・脚力や走力が低くても移行しやすい
・踵着地より接地時間を短くできる
・フォアフットより故障リスクや負担の軽減ができる
・上下動が小さくなるのでフォアフットより省エネ
・接地時間がやや長めとなる
・ペースが上がるとフォアフットの方が体重移動がしやすい
ミッドフット着地の場合は足への負担は低くなります。
だけど、フォアフットと比較すると接地時間が長くなるのが欠点です。
踵着地からのステップアップであれば、フォアフットよりミッドフット着地の方が移行しやすいです。
ミッドフット着地に移行するための練習
JOGからミッドフット着地になっていることを意識します。
管理人の場合は、腕を脱力させてやや下におろした状態(忍者走り)にした時に膝の角度が自然とフラット着地になりやすかったです。
ピッチ走法向けのフォームだと感じています。
管理人の場合は上半身の力を抜きながらJOGをしているとフラット着地になりやすいと感じました。
どちらも試してみて選んだのはフォアフットでした。
管理人の場合はどちらのフォームも試してみてフォアフットに行きつきました。
足に優しいフォームはフラット着地ですが、フォアフットの方がスピードに乗せてからの維持がしやすいと感じたからです。
中距離ランナーの頃から、無意識にフォアフットで走っていたことから走りやすさはフォアフットの方でした。
さすがに長距離を走る上では、慣れる必要がありましたが習慣化してからはフォアフットにして正解だと感じています。
フォーム研究は行き詰まりを感じてからで良いです。
私の場合はサブ3.5まではフォームは全く意識していませんでした。
唯一、重心を真下にすることだけは意識していましたが、それ以外は深く考えずに走っていました。
サブスリーを目指す上でフォームチェンジの必要性を考えるようになり導入しました。

フォーム改造より重要なのは、可能な限り走り込むことです!
個人に合う走り方は千差万別(まとめ)
筋肉量や骨格によって人それぞれです。
女子のマラソン選手では、踵着地のランナーをよく見かけます。
小林香菜選手も踵着地に近いミッドフットです。


無理なフォームチェンジは怪我の原因となりかねません。
試行錯誤は良いことですが、ご自身が走りやすいフォームへ導いていきましょう。
踵着地が悪いわけではなく、それがご自身にフィットしているなら無理して変える必要が無いというのが管理人の経験則です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。