結論:前作と比較して、反発性と推進力が向上したシューズ!
・安定感も改善
・衝撃吸収性は感触が柔らかくなったので向上を感じる
・5本指エナジーロッドがフルレングスとなった。
・エナジーロッドの恩恵で反発力と推進力が向上
・アディオスプロとエナジーロッドの素材は異なるが、サブ3.5レベルまでなら性能的に充分
↓では、購入前に検討した内容について記事にしています。
本記事では、スペックや実走した感想や旧製品であるアディダス ボストン10と比較しながら深掘りしていきます。
↓から購入すると安いです。
ADIDAS ADIZERO BOSTON 12の第一印象
アッパーの素材が変わったので、フィット感が増した印象です。
初代では着地時に変な硬さを感じたり、エナジーロッドは安定性重視だったからか反発性や推進力は低いという評価でした。
どちらかというと、ミッドソールのEVA素材であるLightStrikeからの反発で進むシューズという印象でした。
しかし、ボストン12へアプデされたことで、着地時に柔らかさを感じ、ミッドソールを踏み込むことミッドソールからだけではなく、エナジーロッドからも反発と推進力の恩恵が受けられるモデルへと進化した印象です。
アディオスプロにより近づいた印象です。
個人的には初代ボストン10と比較して、残念に感じる点は皆無です。
スペック・ボストン10との比較
価格・機能など | ADIZERO BOSTON 12 | ADIZERO BOSTON 10 |
定価 | \18,700- | \13,200- |
重量 | 270g(27.0cm) 実測220g(25.5cmワイド) | 280g(27.0cm) |
厚さ | 踵部分39.5 mm 、 前足部:31 mm | かかと部分39.8mm 、 前足部:31mm |
ドロップ | 8.5mm | 8.8mm |
ミッドソールの素材 | LightStrikePro+EnergyRod | LightStrikePro+EnergyRod |
このシューズの適正 | オールラウンド | オールラウンド |
比較してみると、踵部が0.3mm薄くなっているようです。
重量は実測で220gは結構軽いです。
お気に入りのSLが216gなので、重量面では違いを感じません。
購入したボストン12が25.5cmワイドでSLが25.0cmですので、同一サイズだとさらに重量差がなくなりそうです。
内部的にもエナジーロッドがフルレングスに変わったり、LightStrike PROの柔らかさがアディオスプロ3寄りになった事で柔らかさを感じることができます。
走ってみて、改善点はすぐに感じ取ることができました。
アディゼロ ボストン12のサイズ感について
25.5cmのワイドを購入しましたが、やや大きいです。
他社シューズより2サイズまたは1サイズ小さめを購入する事をおススメします。
参考に他社のレース用シューズだと以下のサイズを選んでいます。
参考に私が着用しているランニングシューズのサイズを書いておきます。
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26.0cm
・ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 25.5cm
・アシックス メタスピードスカイ 25.5cm
・アディダス アディオスプロ 25.0cm
・サッカニーエンドルフィンプロ 25.5cm
・ニューバランススーパーコンプエリートV4 25.5cm
アディゼロ ボストン12のミッドソールについて
ミッドソールに採用されているLightStrikeProは、お気に入りのミッドソールです。
私の場合は、ピッチもストライドのバランスを大切にしていますが、踏み込んだ時に沈まない、接地時間を短くする走り方なのでLightStrike系が相性が良いです。
LSDの時はニューバランスのFUELCELLのような沈み込むシューズが好きなのですが、ADIZEROシリーズが今はお気に入りで気付けばAdidasのシューズばかり履いています。
反発力と推進力も強過ぎないので、とても扱いやすいところもポイントです。
衝撃吸収性も初代と比べると格段に向上していると感じます。
ADIDAS ADIZERO Boston12 のアッパーについて
ボストン10のアッパーと比較して、厚みがありホールド感が高いアッパーに変わりました。
メタスピードスカイのアッパーと似た印象です。
ボストン10では、走っていると甲に痛みを感じる日がありましたが、ボストン12では痛みを感じたことはありません。
ADIDAS ADIZERO BOSTON 12の踵のホールド感について
少し大きめのサイズを購入したせいで不安定さは感じます。
ジャストサイズに買いなおしたら再評価します。
ここからは実走して感じたことを書きます。
まだ少ししか走っていないので、今後評価点に関しては変更するかもしれません。
各項目10点満点評価です。
①衝撃吸収性・安定性
8点
距離走で使いましたが、衝撃吸収性は前作より向上しています。
柔らかくなったという評価ですが、沈み込み過ぎないのでピッチを上げやすい感じなのでバランスが良いです。
安定性も個人的には違和感はありません。
とはいえ、突き抜けた感じがありません。
練習用シューズとして考えれば、以前所有していた初代ディヴィエイトニトロより良いです。
②反発性・推進力
8点
ADIOSPROにより近づいた印象があります。
練習用として使用する分には、この程度の反発性と推進力がベストバランスといえるでしょう。
サブ3.5レベルだとレース用としても使えそうです。
マジックスピード3だと硬さを感じる方には、こちらがおススメです。
重さが増すけど、柔らかく転がるシューズとしてはボストン12に軍配が上がります。
軽量でピッチで押していくタイプにはマジックスピード3です。
ニューバランスSUPERCOMP TRANERはミッドソールを踏みつぶして推進力を得たい人に向いている印象です。
③耐久性
9.5点
ADIZEROシリーズの共通点耐久性が高いところです。
コンチネンタル ラバーは耐久性が高く、ミッドソール素材もへたりにくいので反発性能が落ちにくい印象です。
ナイキとの比較しても、性能低下しにくいので長く使うことができます。
その点からもアディダスのシューズの利用頻度が上がっています。
④グリップ
9点
ドライ路面のグリップは申し分ないです。
ウェット性能もアスファルトなら問題を感じませんが、石畳みたいな路面だとアディオスプロでは滑りを感じます。
ADIZERO SLでも感じたことですが、雨の日に安心して走れる点では、Boston12共通します。
石畳でもしっかりと食いついてくれるので、全天候型で安心して走れるシューズです。
総合点
34.5点/40点満点
マジックスピード3とズームフライが比較対象となります。
一言で比較すると以下の通りとなります。
ピッチ型:マジックスピード3
ストライド型:ズームフライ
バランス型:Boston12
マジックスピード3の方が軽くて硬さを感じられるのでピッチ向けです。
逆にBoston12は重さは少しありますが、衝撃吸収性が高く推進力が高いのでストライド型ランナーに向いています。
ズームフライもBoston12に似た印象ですが、さらに推進力重視となります。
バランス型がボストン12という評価です。
耐久性やコスパを考えると、買いだと感じます。
エリートランナーの練習用として、サブ3.5レベルなら本番用としても使えます。
ボストン10と比べて全体的に性能が向上したので、履きこなしやすい印象です。
ADIDAS ADIZERO BOSTON12 まとめ
いかがでしょうか。
今回はアディダス アディゼロ ボストン12を購入したのでレビュー記事を書きました。
旧作ボストン10の欠点を改善したモデルになっています。
具体的には…
・反発性と推進力が大幅に改善
・衝撃吸収性も大幅改善
・初代と比較して10g軽量、アッパーのフィット感も良い
・サブ3.5レベルなら、大会でも使用可能!!!
個人的には、アシックスのマジックスピードやナイキのズームフライが比較対象として考えられます。
ピッチ型特化モデル:マジックスピード3 ストライド型特化モデル:ズームフライとなりますが、その中間あたりでちょうど良いバランスで作られているのがボストン12という印象です。
ニューバランスだとFUELCELL SUPERCOMP TRANER V2あたりですが、重量が重すぎである点が引っかかって選考対象から外しました。
初代の欠点を真摯に受け止め、その点が改善されたシューズになっています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。