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日本女子陸上界・長距離界を長年にわたり牽引してきた最高峰の名門チーム「資生堂ランニングクラブ」。
2026年10月14日、運営元である株式会社資生堂より「2027年3月末をもって実業団としての活動を休止し、休部する」という衝撃的な発表がなされました。
1979年の創部から約48年間にわたって数々のオリンピアンを輩出し、クイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)でも2度の優勝を誇る屈指の強豪の休部発表は、陸上ファンのみならずスポーツ界・財界全体に大きな揺らぎを与えています。
実は今回の休部発表に先立ち、2026年3月末には五輪代表のエース高島由香選手の退部(移籍)や主要選手の引退、監督退任といった大きな動きがありました。
さらに背景には、資生堂本体の深刻な業績低迷と大規模な構造改革が存在します。
今回は、資生堂ランニングクラブ休部の裏側にある「業績面」「選手動向」のリアルな分析を交えつつ、五島莉乃選手ら残る所属選手の今後とラストランへの展望を元サブスリーランナー視点で深掘り解説していきます。

資生堂ランニングクラブ 休部の概要・チェックポイント
| 項目 | 詳細データ |
| チーム名 | 資生堂ランニングクラブ |
| 創部 | 1979年(歴史約48年) |
| 公式発表日 | 2026年10月14日 |
| 活動休止(休部)時期 | 2027年3月末日 |
| 主な実績 | クイーンズ駅伝 優勝2回(2006年・2022年) |
| 主な出身・所属選手 | 弘山晴美、一山麻緒、高島由香、五島莉乃 ほか |
前兆だった?2026年3月末の「高島由香選手の移籍」と「選手の引退・退部」
今回の休部発表に先駆け、2026年3月31日付でチームの主力メンバーおよび首脳陣が大きく動いていました。
今思えば、これらが休部に向けた大きな前兆(血の入れ替え・縮小)だったと言えます。
1. 高島由香選手が約10年ぶりの退部(他実業団へ再出発)
五輪10000mに2度出場し、長年チームの柱としてクイーンズ駅伝優勝などにも大きく貢献した高島由香 選手が、2026年3月末をもって約10年間在籍した資生堂を退部。
「新たな環境で再出発する」として移籍(ユニクロへ加入)を果たしました。
2. 大谷菜南子選手・干飯里桜選手の現役引退
クイーンズ駅伝でアンカーを務めた実力派の大谷菜南子 選手と、怪我に苦しみながらもチームを支えた干飯里桜 選手の2名が、同3月末をもって現役を引退。
ともに社業専念の道を選びました。
3. 青野宰明監督の退任とスタッフの離脱
約10年間チームを率い、2022年のクイーンズ駅伝優勝へと導いた青野宰明 監督が退任。
公認スポーツ栄養士やマネージャーら主要スタッフも同時に退部しており、2026年4月以降は川村浩之GMが監督を兼務する体制へと移行していました。
休部の真因:資生堂本体の「2期連続赤字」と大規模構造改革
なぜクイーンズ駅伝優勝やパリ五輪選手輩出を誇るトップチームが休部へと追い込まれたのか?
その最大の真因は、母体である株式会社資生堂の深刻な業績低迷にあります。
【資生堂の業績動向と構造改革】
- 2期連続の最終赤字: 中国市場の減速や米州事業における巨額の減損損失(約500億円規模)が響き、2024年・2025年12月期と2期連続で最終赤字(2025年は過去2番目の赤字額となる406億円の赤字)を計上。
- 400億円超のコスト削減施策: 早期退職募集(希望退職)の実施など、全社を挙げた大規模な事業構造改革とコスト削減を推進中。
- 「選択と集中」の徹底: 経営リソースを本業であるコアビューティー事業へ集中させるため、企業スポーツに対する支援のあり方を根本から見直し。
競技面では日本トップクラスの成果を上げていたものの、本業の厳しさがピークに達したことで「聖域なきコスト削減」「選択と集中」の波がランニングクラブにも押し寄せたのが今回の休部の実態と予想しております。
パリ五輪代表・五島莉乃選手をはじめとする現在の所属選手の今後は?
ファンとして最も気になるのが、現在残されている7名の選手・スタッフたちの進路です。
特に、2024年パリ五輪10000m代表であり、日本女子長距離界の絶対的エースである五島莉乃 選手は、ロス五輪や今後のマラソン挑戦を見据える極めて大切な時期に差し掛かっています。
資生堂側は「選手・スタッフ本人の意向を最優先に尊重し、他チームへの移籍や競技継続に向けて全社を挙げて支援する」と公表しています。
今年3月に移籍した高島選手のように、五島選手をはじめとする選手たちが安心して世界を目指せる移籍先・練習環境が早期に確保されることが強く望まれます。
管理人五島莉乃選手はプロランナーになっても成功しそうだとは思っていますが…
ラストラン:2026年11月23日「クイーンズ駅伝」へ
活動休止は2027年3月末のため、単独チームとして挑む最後のビッグレースは2026年11月23日に開催される「クイーンズ駅伝(第46回全日本実業団対抗女子駅伝)」となります。
前年大会(2025年)で5位に入りすでにシード権を獲得している資生堂。
前回3区で圧巻の区間新記録を叩き出した五島莉乃選手を中心に、ピンクと赤の伝統のユニフォームで走る最後の宮城路へ向けて、チーム一丸となって有終の美を飾ってほしいです。
まとめ:半世紀の栄光に感謝し、選手たちの未来を応援しよう
1979年の発足から約半世紀、弘山晴美さんや一山麻緒さん、高島由香選手、五島莉乃選手といった日本陸上史に残る名ランナーを育んできた「資生堂ランニングクラブ」。
企業の業績低迷による休部という決断は非常に寂しいものがありますが、彼女たちが陸上界に残した功績と数々の感動は消えることはありません。
11月のクイーンズ駅伝でのラストランを見守りつつ、選手一人ひとりが新しいステージで輝き続けられるよう、全力で応援していきます!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。









